表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_94 開戦、第七陣!!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1121/1358

94-1 戦闘開始! 白刃&『サーフ&ターフ』!!

2022/10/03

やってしまったー(修正いたしました)!

前方→左方向、

 ノゾミお兄さんとマルキアの戦いはあっという間に過熱した。

 でも、決着はすぐにはつかなそう。

「あんたたち、ここはあたしに任せて先に行きな!」という頼もしい言葉に甘え、おれたちは月萌本土に向け、エアビークルを前進させる。

 まっすぐに数分飛べば、眼下に次なるフロートが現れた。

 上に立つのは、まっ白いスーツ姿の男。

 顔はシルクハットで隠れているけれど、刀を一振り携えすらりと背筋を伸ばした姿には見覚えがある。これまで何度かおれたちを襲撃してきたフリーのエージェント『白刃』だ。


 チェシャは彼にも声をかけてくれたけれど、返事は芳しくなかったという。

 けれど、この男なら仕方がないだろう、そんな気がしていたのも確かだ。

 彼は強い相手との手合わせをひたすら望み、その立場にいるのだから。


 おれたちには多数の情報源がある。ノゾミお兄さんの配備同様、彼の配備も事前にわかっていた。予定通り、白リボンのイツカがひゃっほーいと飛び降りた。

 やつはいつでも『エクストラ』でかえってこれるので、回収は考えなくていい。そのまま前進だ。

 そのまま数分。月萌本土が肉眼で視認できるかできないかの地点までくれば、シオンの声がした。


「九時方向、『サーフ&ターフ』来ます!」

「サンキューシオンぴょーん!!」


 左方向、すこし上空から、大きさは人間サイズ、水銀色をした光弾が突っ込んでくる。

 対し、タカヤさんは大きく機体をバンクさせた。

 左翼の下をぐっとカーブしつつ飛びぬけていった必殺技は、減速しつつ減光。ちょっぴりなつかしい人影ふたつにかわった。

 アキトとセナだ。必殺の突撃をいなされても、動じることなく方向転換。浮遊しながら、声をかけてきた。


「ひさしぶり! 元気だったか?」

「おう、そっちは?」


 アキトの明るい呼び掛けに、イツカも笑顔でこたえる。

 やつの野生のカンにたよるまでもなく、おれたちにもわかっていた――アキトは、そしてセナは『大神意』の影響から脱している。

 なぜって、二人の胸には見覚えのある白い羽が飾られている。

 持つものを守り、力を与える、ルナの祈りの羽だ。


「なんとか!

 まー戦時協力はちょっとタイヘンだけどな!」

「それも、今日で終わり。俺たちが、ちゃんと戦えば。

 ……行くよ」


 それでも、戦わないというわけにはいかないらしい。

 そう、ノゾミお兄さんにこの二人。高天原にいるミソラ先生や学園生たちには、果たさねばならない役務が課せられている。

 セナはハッキリと挑戦してきた。


「っしゃ、ほんじゃここは俺らがいくか!」

「だな。スピード勝負なら、おれたちだろう」


 腰を上げたのは、オレンジ狐と黒うさぎの二人組。

 イツカがしたように、ドアを開けると宙をけり、飛び出した。


 ニノが覚醒を成し遂げてから約一か月。少し離れてしまったけれど、お互いよく知る者同士、そのへんは暗黙の了解というやつか。

 アキトとセナは、いま飛んできた方向にイズミとニノを先導し、飛んでいく。

 やがて四人は、赤くちいさな点滅をふちにともした防衛用フロートに相次いで着地。距離をとって構えた。

 そのとき、ふたたびシオンの声。


「月萌第二基地から航空小隊『カザネ』発進。

 イリュージョンデコイ100体を展開したよ!」


 驚きはしない。ヒプノスラビットとシフターフォックス。強力な幻術使いモンスターの『先祖返り』二人が機を降りたタイミングで、月萌航空隊からの幻覚攻撃がくることはわかっていた。


 携帯用端末ポタプレの画面に、鮮明な動画が投影される。

 実態のある機には緑、幻術による機には紫のフレームが追加され、一目で判別できるようになっている。

『フルムーンファインダー』でとらえた情報を、シオンみずからつくったアプリで頭の中から投影、ほかの人にも見られるようにしているのだ。


 これのすごいところは、タップやスワイプで種々のスペックデータまで展開するようになっているところだ。

 情報量はおれの『神の耳』にも匹敵するほどなのに、ほかの人にもわかりやすく利用しやすい。ぶっちゃけもう神だ。

 イツカは無意味にスワイプして「おー」とか「うわー」と喜んでいる。その気持ちはよくわかる。


「予定通りだね。じゃ、いってくる」


 感動に浸るのもつかのま、もうひとりのおれが飛び出していった。

 大きなうさ耳で羽ばたき、エアビークルを離れつつ、ツリーアーマー<風樹鎧(シルウェストレ)>を展開。

 滑るような飛びっぷりで、十一時方向寄りの水平線にぽつぽつと見える機影に向かって行く。

 宙に展開した錬成陣が青く輝けば、機影はその場をぐるぐると回り始め、おれたちのエアビークルはその横を静かに通り抜けるのだった。


Wi-Fi機器の調子があまりに悪く、昨日夜ついに沈黙しました。

ポケットwifiを有線でつなぎ、機器のドライバをアンインストール→メーカーサイトから再インストールしても沈黙のまま。しかし別の差込口にいれたら復活というわけわからん事態となりました。

ほんと復活してよかった。


次回、悪役さんのつぶやき。ハナイカちゃんたちの悪い予感は果たして……

どうぞ、お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ