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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_88 増える仲間! 講和前夜のあれやこれ!

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Bonus Track_88-2 第五陣イベント動画配信を見て~ドラオさんの場合、ライカ分体の場合~

前半ドラオさん視点、後半ライカ分体視点です。

さすがに分けれる長さじゃなかった^^;

『ステラ杯』を守るための出動、という能書きでの第五陣に、俺たちは出動の要請をされなかった。

 理由としては、新しい仕事(バイト)が入ったこと。

 第四陣をきっかけに、俺たち『ダンサーズ』は四人全員『先祖返り』であることが判明。エルカ所長じきじきのスカウトをいただき、直属のチームでそのチカラを研究されていた。

 今日は、『ステラ杯』直後からのスタートだ。

 絶対このときになんかある。そう思っていたら案の定だった。

 お疲れさま後さっそく動画を見てみれば、驚きの『イベント』があった。


 ステラからの船が出てすぐ、ソリスVS魔王軍。しまいにソレア様までやってきて、カナぴょんとバトルスタート……したところで、月萌の先遣隊がカナぴょんを砲撃。

 作戦総司令が見事なまでの悪役ムーブをかまし、先遣隊がまるっと魔王様方にお持ち帰りされたのだ。


 まるっきりゲームのイベント。でも裏方を務めてきた俺たちにはわかる。あれはガチだ。

 つまり一歩へたすれば、先遣隊は海の藻屑。イベントクリアに失敗して欝展開を招いたイツにゃんカナぴょんは、一転怒涛のバッシングにさらされてもおかしくない。


 月萌軍のなかも一枚岩じゃないらしい、とうわさで聞いている。たぶん先遣隊は、派閥争いに負けて、あの形で始末されるハメになった人たちだったのだろう。

 そういった立場に陥ったNPCたちを助ける、というイベントは、ティアブラでもあったから、なんとなくわかる。


 俺は、助ける側でプレーしていた。

 こんなのを見て知ってしまったら、放ってなんか置けない。飛び出してしまう。

 リスクはもちろんあるけれど、いまの俺たちにはたぶんそれができる――『先祖返り』としての自覚を持った今、それはきっと可能なことなのだ。

 だから、こうして。作戦をめちゃくちゃにすることのないよう『隔離』されていたのだ。

 被験者としての研究参加。それが終わって動画を見たときには、すべて終わっているように。

 そのとき、ゴーちゃんが言った。


「……スケさん、遅いね」

「せやなぁ」

「どうしたんでしょうね?」


 そういえばスケさんは、実験が終わるとひとり、となりの控室に連れられてった。

 別に行くなと言われてないし、行ってみることにした。

 ドアをノックする。返事はない。ノブをひねると、カギはかかっておらず、あっさりと開いた。

 その瞬間、飛び出してきたものは。


「うわああイツにゃーん!! すごいすごい! かっこいい――!!

 イツにゃーん!! イツにゃああん!!」


 エキサイトしまくったスケさんの声だった。

 携帯用端末ポタプレをガン見し、おめめきらきら。


「……そっとしとくか」


 ライブ中のドルオタ少年そのものの興奮ぶりに、俺たちはそっとドアを閉めたのだった。


 * * * * *


「大丈夫だよ、ふたりとも。

『カルテット』はきっと活躍してくれるよ!」

「あ、ありがとうございます、……」


 イカちゃんずがシリアスな顔をしていると、通りすがりの善意の人は、慰めてくれる。

 そのたび、ありがとうございますと笑顔で返すけど、その笑顔は無理して見えた。



 きょうのアスカはいそがしい。だから、僕が拝命したのだ。

 心配にくれるイカちゃんずを、お茶に連れてって気晴らししてあげてという重要ミッションを。

 仲間たちにはいーなーいーなーと言われた。

 まあ、けっきょく後で記憶同期するからそれも遊びなんだけど。


 ともあれ、ひと時の役得。僕はるんるんと二人を誘い、スイーツシャングリラへGO。各種甘いものとときどきカレーとお茶をお供に、VSステラ戦を鑑賞、『カルテット』の登場を待った。



 イカちゃんずとカルテットの関係は多くの人が知っている。

 だから、ふたりがシリアスな顔をしていると、通りすがりの善意の人は、慰めてくれたりする――『大丈夫だよ、きっと活躍してくれるよ!』と。

 そのたび、ありがとうございますと笑顔で返すけど、理由はそんなのじゃないとは言えない。


 逆なのだ。活躍されたら困るのだ。

 なぜって、活躍するということは、イツカとカナタと戦うということだ。

 カルテットが手柄をたてるということは、すなわちイツカナたちに痛手を与えるということなのだ。


 やり取りが繰り返されるたび、イカちゃんずの肩が下がってく。

 これは、逆効果だったかもしれない。帰ろうか。

 そう思った時に、それは始まった。


 あっという間の『お持ち帰り』劇。

 カナタのイケメン大魔王ムーブに『ぐえええ!』『ラスボスかっけぇぇ……』『もう敵でもいい……』『こんな魔王にならお持ちかえられたいわああ!』の叫びがそこここからこだまする。



 結局『つきかぜ』隊は、女神ソレアの『乱入』という予想外により、作戦行動を中断。そのまま、月萌海域に引き上げた。

 カルテットも当然手柄を立てることなく、善意の誰かが『おしかったね!』と言ってくれる。

 対してイカちゃんずはニコニコと「無事に帰ってくれれば、それでいいんです」と答えた。

 こんどこそ、心からの笑顔で。

雨で涼しくて楽ですが眠い……

雨の日の日向はとことん眠いです。日向だからか。雨宮にでもすればおめめぱっちりか(違)


XIさん主催の『XIの読みあい企画』に参加させていただきました。

関連企画である『XIの短編企画』に、七夕&200ブクマ記念&感謝の短編で参加予定です。

皆様もぜひどうぞ!

まずはこちらでご報告まで。


次回、レムくん島にやってくる!

どうぞ、お楽しみに!

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