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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_87 激突! ソリスVS魔王軍!! 

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87-2 押し寄せる! 空と海の民の猛攻!!(1)

夏の合戦ゲームイベントです(ただしガチ)!

 先行する空の民の下、海の民の船が隊列を組んでやってくる。

 ときおり流れ弾がおちてくるけど、そこは平原の民が仕事した。

 さすがに『コメットブラスト・アクア』で横っ腹をかすめられた二隻は転覆。

 それでも平原の民たちはむしろ楽しそうに海にダイブ。歓声を上げながら泳ぎだす。


 このノリ、もう完全に合戦ゲームイベントだ。月萌での戦いのときには、ふとすると戦場の毒気が渦を巻いたものだが、いまはそんなもんどこへやら。

 ひとつには、彼らの民族性。ひとつには、戦いの的となっているイツカがみんなのアイドルだということ。

 いまひとつには、ソレアさまが魔王軍エンブレムを使い、かれらを『大神意』から解放したことにある。


 裏を返せば、月萌でおれたちを疎む者たちは、『大神意』から解放されてもなお、その憎しみを抱き続けるということだ。

 だがそれでも、早く。すこしでもはやく、解放してやらねばと、この風景を見るとそう思う。

 最初は、いま、北東の沖合、海中深く展開するハグレドリ隊のひとたちだ。

 かれらはまだ、ステラの潜水隊と小競り合いを演じている。

 さらに月萌海域側にはすでに、月萌軍の本隊が展開しているが、そちらはあくまで距離を取るだろう。今回は彼らは見逃しだ。



 そうこうしていればこのフロートに、最初に海に落ちた平原の民が泳ぎ着いた。

 何人か撃ち落としてほしそうにこっちを見てきた人たちがいるので、謹んで狙撃。もちろん弾は特製『斥力のオーブ (強め)・水中呼吸パウダー添え』だ。

 嬉しそうに海に落ちたひとたちをとりあえず、聖静籠サイレントケージで船着き場にまとめておく。あとは適宜回収してもらえばそれでよし。


「イツカさーん!!」

「イツにゃああん!」

「闘魂注入オナシャスッ!!」

「俺も――!!」


 いっぽうで、残りの人たちがイツカに突撃。楽しそうに殴り合い、楽しそうにノックアウトされていく。決して弱くはない人たちのはずなのに、もはや『バッタバッタ』だ。この人たちもそのままだと踏まれて危ないのでまとめとく。


 ソリスの人たちは、戦闘用アバターを使って戦うということをしない。だから、ダウンしてもこの場から消えない。『白衣のうさぎ天使グローリア』をはじめとしたソリス衛生兵の活躍も、この特性あってのこと。おれも謹んで見習わせていただくのだ。

 なお、むしろ踏んでくださいって目で見てくる人たちについては、全力で見なかったことにする。



 一方で、海の民の船団はこのフロートを迂回するように移動、第一の防衛線――島の周囲を包む防御結界に狙いを定めた。


「撃ち方、はじめ――!!」


 パレーナさんの気合の入った号令で、船から結界への射撃が始まった。

 その間にも、船足は緩まない。前進しながら攻撃をくわえ、最後は衝角でぶちぬく算段だ。鯨<パレーナ>家得意の、豪快な突入作戦である。

 もっとも、本当の脅威がやってくるのは、結界をぶち抜いた後なのだが。

『それ』が決まると、ビーチラインは海の民に制圧されることになる。

 これを回避できれば、おれたちが。できなければ、ソリス側がぐっと有利になる。

 まあ最終的にはイツカをぶん投げとけばいい、とかいうのは禁句である。


「やらせんなー!! 弾幕うすいぞオラ――!!」

「投げろ投げろ――!」

「っしゃうらああ!!」

「ファイトォ――!!」


 対して防御結界に攻撃を届かせぬよう、ビーチと灯台からの射撃がさかんに飛ぶ。

 この段階でおもに使うのは、あちらの射撃を相殺、もしくは減衰させるレベルのもの、すなわちメガ系のボムだ。

 若干一名、小規模な森を生やして実った果物投げてるおさる装備少年もいるが、どういうわけかけっこう強力だったりする。「だいじょぶよ~食べれないくだものよ~!!」と言いながら投げてるところには良心を感じる。


 それでも、あちらとこちらの火力比はだいたい2:1。最序盤から射撃を担ってきた空の民の射撃担当がすっかり後退するころには、結界は大分削れ、空の民本隊、海の民の船団との距離もだいぶ縮まってきていた。


 トラオとサリイさんはひとっ飛び終えて後退ずみ。マユリさん、ルシード、ソウジをはじめとしたこちらの航空隊もつぎつぎ後退。

 最後まで残ったのは、そらとぶ白虎に乗ったクレハ。大将たるルリアさんを狙い果敢に攻めかかったが、周囲を固める近衛たちの壁はなかなかに厚い。

 ルリアさんに届いたころにはすでに大分消耗しており、数合のやりとりののち『またあとでやろうね☆』とウインクをいただきつつ後退した。


 大丈夫、バトルはこれから。ビーチにはまだ、近接戦闘担当が待機している。

 むしろ、平原の民たちを島に上がらせてからが本番だ。

 今回、海戦力ではこちらが明らかに劣る。そのためむしろ、平原の民に上陸してきてもらい、戦いの場を陸へとシフトさせていくことで、海の民の戦力を封じる作戦でいくことになっているからだ。

ねこさんのにくきゅうで踏んでいただいたときにはワタクシ、しあわせをかんじました。

おひざにのってくれたのよ~( *´艸`)ムフフ


今日は雨で暑さがましです。昨日はしんでました。

次回、ざっぶーんとついに上陸! どうぞ、お楽しみに!!


明日所用につき、もしかしたら投稿時間がずれるかもしれませんm(__)mガンバルマス


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