Bonus Track_85-5-1 『狼牙』VS『絶地』! 居合で始まる剣士対決!~フィル=ベルナデッタ=シルウィスの場合~(1)
ちょっと短いですm(__)m
タクマとオレの実力はほぼ同等。3Sとの相性値のトータルもほぼイーブン。
なのに、なぜだろう。勝てるような気はあまりしない。
やつにはイツカという、最強の練習相手がいたせいか。
だが、それを補うだけの対策はこちらもしている。
となるともう、あとは気持ちだ。それしか、ないだろう。
そう、グダグダ考えてたってしょうがない!
オレはいつものように陽気に笑って、タクマと向かい合った。
「よう、タクマ!
久々の手合わせだな。今日は、楽しもうぜ!」
「おう!
……つかな、ベニーはやっぱこっちのがいいよな。あんときの令嬢サマぶりっこはやっぱ合わねえよ」
するとタクマも笑って軽口をたたいてきた。
「なんだよ、キマってただろ? つかオレさ、マジで令嬢なんだぜ?」
「いやもう普段知ってっから!」
「ちぇっ。今に見てろよ?」
まったく、タクマのやつ。
オレだって、ガチに化けるときは化けるんだぞ。
その時になってもったいながっても、すぐには踊ってやらないからな。
けれど、憎めない笑顔で持ち掛けてくると、そんな気持ちもどっかいった。
笑いかわすと、身の内から楽しさがわいてくる。
「そうだ、なあベニー。
初撃はお互い居合でやらねえか?」
「おっ、いいじゃんいいじゃん!
けど、オレはそれじゃあ倒れねえぜ?」
第四陣での、イツカとタクマの居合勝負。
互いにほぼ一撃だったがあれは、カナタとエルマーの強化が『攻撃全振り』だったため。さすがに今日のオレはそんな無謀な構成はしてないし、見た感じタクマもそうだ。
「だよな。
お互いどの辺まで削れっか。一発ぶちかましてみようぜっ!」
「おうっ!」
はじめの合図とともにオレたちは、『フィル』『セドラ』のチカラを瞬間チャージ。ほとんど同時に抜きつけた。
速い。基本速度修正は『天狼』のほうが上だが、それに負けない速度。
体が小さく、軽いイツカとの対戦で、スピードが重点的に伸びたためだ。
『地聖竜』のもたらすパワーの爆発力も、それにより上がっている。
予想以上に強くなってきた。これは、予想以上に楽しい試合になる!
「やるなタクマ!」
「ベニーこそ!!」
一撃でHPの六割が消し飛んだが、むしろ痛快。
オレのあたまとおしりからは、銀狼のみみしっぽが。タクマからは、黒竜のしっぽとヒレが飛び出した。
ここのとこアイデアの湧きが鈍い……。
なかなか捗らず、先週アップデートしたマイクラもまだ触れてません。
チェスト付きボートに乗りたいよおおお(叫)
次回、続き!
決着をつけるのは、まさかのアレです。
どうぞ、お楽しみに!!




