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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_84 森コン、グルメ、そして観劇! 新生魔王軍始動、前夜祭!

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84-7 魔王様のおてつだい!~モフモフと、キラキラと~

 ランチ会がおわると外はもう暮れかけていた。

 暖かく応援してくれる人たちと、ゆっくり交流していきたいのはやまやまだった。けれど、いま長居すればどんな面倒がここに降りかかるかわからない。

 またいずれ、来ますからと別れを惜しみつつ、タカヤさんのワンボックスカーに乗り込んだ。


 車窓から手を振って、街を走り抜けたら、ふあ、と口からあくびがもれた。

 とたん、運転席からうれしげな声が飛んでくる。


「お♪ 貴重なショットいただきました♪」

「すみませんタカヤさん、運転してもらってるのに」

「むしろそこまでほっとしてもらえて感無量ってなもんさ☆

 ほれほれ、かわいこちゃんたちも美人さんたちも、みんなお兄さんに任せてお休みよ~♪」

「まあ、よろしいんですの?」

「いーっていーって。

 まあ寝顔くらいは撮っちゃうかもだけどね♪」

「ちょー寝れませんよそれー!」

「まあまだ報告あるので、寝させてもらうとしたらそれ終わってからですけど」

「すぴー」

 

 ユッカさんとレナさんはおれたちのマネージャーとして。ライムも本社側メンバーとして報告のおしごとがある。それを目の前に寝るのはおれも気が引ける。せめてひと段落つくまでは起きていたい。

 だがまいぺーす黒にゃんこ野郎はとっくに夢のなかだ。よしよし、おれはやつのねこみみしっぽの部分だけに『神域展開』。いつものもふもふセットが姿を現したところで彼女たちに申し出た。


「これ眠気覚ましにどうぞ♪

 重くって動かせないから、こっち座ってモフってもらうことになるけれどよければ」

「にゃんですとおおお?!」

「もったいないです!!」

「あっでもアイドルの身だしなみもマネージャーの仕事ですよねっ!」

「ミント食ってる場合じゃねえっ!」

「ああああ運転手も身だしなみを気にしたいですうう!!」


 いつだったかも聞いた、この叫び。今回突っ込むのは助手席のライカ分体だ。


「はーいはい、かえったらライカちゃんがもふもふしてあげましゅからねー?」

「はいいっ!!

 ほんじゃーマタリと戻りましょうねぇ♪」


 脇をすり抜けて走る白い車が軽くパッシングしてくる。みれば、運転席と助手席にはリガーさんとチェシャ。さりげなく警護してくれているのだ。そっとありがとうの笑みを投げた。

 車内に流れるのは、落ち着きとさわやかさを兼ね備えたインストゥルメンタル。転寝にも作業にも悪くない選曲だ。

 眠れるデカ子猫のブラッシングで元気をチャージするマネージャーコンビを微笑ましく愛でながら、おれとライムは一足先に、愛用の携帯用端末ポタプレを取り出すのだった。 



 画面の向こう側では、もうひとりのおれたちが新生魔王軍の活動開始を宣言していた。

『ステラ杯』をホストとして開催することも併せて公表。暮れたての島の空に花火が上がった。

 小さな四角の空で、キラキラと光るとりどりの色彩に、ああ、とため息が漏れる。


 ――ここまで、ここからが、一区切り。

 おれとイツカは『世界の敵』になった際に、国籍と身分をはく奪された。どこの国民でも、否、人間ですらない存在だ。

 それでも実質として、おれたちは月萌人のまま。おれたちの基地も、月萌の土地を占拠したものだった。

 そのまま続ければ、この戦いはふたたび、月萌VSソリステラスという構図に戻ってしまう。

 そうなるまえに、やらなければならなかった。

 公海上の土地に居を移し、そのうえで、自分たちが『このセカイのどの国家からも完全に独立した存在であること』を宣言しなければならなかった。

 それがいま、ようやくかなったのだ。


 もちろんこれは、自国領地への侵攻を避けたい月萌・恩義を受けたばかりの国と戦いたくないソリステラスの協力もあってのこと。

 水面下でのいろいろはもちろんあったが、それでも水面の上では、両国とも島整備の一週間、静かに待っていてくれた。


 今日で、それは終わり。状況は一つ、カオスに向けて進むのだ。

 しかし、そんなのむしろ上等だぜ、な勢いで、白リボンのおれたちは歌ってる。ここにいるイツカはぐうぐうすやすや眠ってる。

 おなかの底からぷくぷくと、笑いが湧き上がってきてライムを見れば、ライムも笑みをたたえておれをみていた。


 なお『まおネット』にあげられた報告に、異常や急を告げるものはなかった。

 おれはぐんっとのびをして、マネージャーたち三人に申し出た。


「おれのほうは一応おわったけど、何かお手伝いすることがあればやらせてくれる?」


 すると三人は声をそろえてこう言った――


「カナタさんもブラッシングさせてください (ませ)!」と。



 これもおしごと。ライムたちにブラッシングをしてもらい、なぜかヘアアレンジまでされ、メイクまでされかかってちょっとまって?! となったところで、お別れの時間がやってきた。

 ライムはソレプロ本社からきたお迎えの車にのって、高天原のソレイユ邸へ。

 おれたちは引き続きリガーさんたちに警護してもらいつつ、郊外へ。

 待ち受けている奴らもいたけれど、問題ない。


「それじゃ、いくかっ!

『0-G(エクストラーダ)』!!」


 夕寝とブラッシングで、すっかりツヤツヤ元気になったイツカが第四覚醒発動。

 まだ不完全ながら、その力は目をみはるばかりのもの。

 イツカの作り出した星くずのリボンは、タカヤさんの車、リガーさんの車をくるくると取り巻くと、そのまま空へと延びていく。

 星空にのびる専用パイプラインに守られて、おれたちは月萌の空をかけぬけた。

雨の日の日向はとことん眠いです……日本語がうまく出て来ない……

こんな日には癒しのモフモフ上司がほしいです。いや毎日ほしいです。


次回、新章突入!

新生魔王軍旗揚げ本祭、『ミライツカナタ』『うさもふ三銃士』オンライン再結成の予定です!! お楽しみに!!

※所用にて投稿時間がずれる可能性がございます。申しわけございませぬがよろしくお願いしますm(__)m

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