表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

少女が通る

世界を独り占めして 

少女は歩く


星に手を伸ばしたり

道端の花に触れてみたり

せいのびしたり スキップしたり

思いのままに 少女は歩く


たくさんの 欲しいもの 

たくさんの 知りたいこと

たくさんの 見たいもの

測りきれない不思議と 小さな秘密

そんなものみんなを平然と独り占めして

ぜいたくな未知の中を

少女は 惜し気もなく通り過ぎてゆく


気もそぞろに よそ見なぞしながら

帰らない時間の中を 

すたすたと通り抜けてゆく


 そんなにも無造作な その足取りが

 なんだか私を 哀しくする


窓の向こうの光の中を

さっそうと歩み去って


       帰らない 少女

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ