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しるし2(詩集)

とりとめのないポエム

作者: さゆみ

喧騒



落としたポエムが見つからない

あの黒い犬が食べたのだろうか

震えているのは小骨が刺さったのか



あの老人の腰掛けたベンチの上に

乗っていたのではなかろうか

眠っているのか死んでいるのか



あの主婦のエコバッグの中に

紛れ込んだのではなかろうか

サンマと共に焼かれるのか



あのサラリーマンのように

飛ばされてしまったのか

凍てつく僻地でバカンス



静寂



水の中でドライアイスの呟きが聞こえる


消えちゃう?

煙りは冷たいホワイト

沈黙の激しい叫び

いつかはみんなきえるよ

早いか遅いかつまらないか楽しいか

どうせそんなモン



喧騒



落としたポエムが見つからない

果たしてどんなポエムだったのか

優しいのか厳しいのか


笑ったのか涙したのか

読み込んだのか

流したのか

考えたのか

反発したのか

共感したのか

心動かされたのか


忘れてしまった

どうせそんなモンだよ


落としたポエムよさようなら






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― 新着の感想 ―
[一言] 消えたポエムも、きっとどこかに残っているんですよね。 それがいつか糧となっている、そう思いたいです。
[良い点] 詩にならず、頭の中で消えてしまったポエムがどこへいくのかという視点が良かったです。 [一言] 消えたポエム、リサイクルされて、新しいポエムの根っこになっているといいなぁなんて思います。 あ…
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