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異譚・創星紀  作者: 幸村 雪兎
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序.箱庭のでき方

昔語りを致しましょう。

それは、遥か昔、この世界が生まれた時のお話でございます。


この世界を、産んだ小さな存在がございました。

それはとても小さな存在で、名前も持たぬ存在でございます。


そんな小さな存在が、一体何をどのようにしてこの世界を作ったのかは分かりません。

小さな存在は、できたての世界に、大きなもの小さなもの、白いもの赤いもの黄色いもの、チカチカ輝くもの薄ぼんやりしたもの、様々な星を創り上げ、箱庭のような世界の暗闇に次々と灯して行きました。

そして最後の最後に小さな、けれど美しい青と緑の宝石のような星を作りました。

そしてそれを満足そうに、そっと世界という箱庭のなるべく隅っこへと飾りました。

他の星の明るさに負けてその星が目立たなくなるのを防ぐために。


そして最後に、その小さな存在は、その箱庭の蓋を閉じました。

自分は最後に作った青と緑の宝石の中に潜り込んで…。

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