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兄弟  作者: 牙羽
2/2

β 差別じゃない区別

久しぶりの更新です。

(作者の生存報告も兼ねています)

 「これで、終了する」

 この声でみんな一斉に立ち上がった。傍聴席の人も95%ぐらいは。さてと、結果報告に行かないとね。このふざけたところの。


 「結果は、まぁ、予想通り。養育権なんざ両方放棄。開始早々3秒しないうちに決定だもんな」

 ほんとにふざけている。まぁ、自分の親がお互いに離婚やらなんやらでもめて、裁判にまで行ったときに、普通に部活動やっているこいつのふざけているところも親譲りなのかもしれないが。

 「で、結局のところ何でもめてたの? 家の親達は」

 「家、土地、財産、その他さまざまな権利」

 「ふーん。で?」

 「家はお前のもの。土地、財産は2人が分けた」

 まぁ、なんともスパッと分かれたもんだよ。何のための裁判だよ、全く。こんなところに税金が使われているのかね。いくら無職で未成年といっても消費税はしっかり払ってるんだし。一度、政界で裁判やってみたらどうかな。あっ、でも 三権分立とかいうものがあるから、あ~あ。

 「僕が生きていくためにかかるお金は?」

 こいつ、一人暮しできるかも。まぁ、この疑問は当然だよな。そんで決まったことは……

 「自分で働いて稼げ」

 「はぁ!?」

 「少しの手助けはするものの、生活費の援助は一切なしだって」

 「……」

 絶句か。まぁ、しょうがないか。しかし、こんなもんがよく通ったな。全く大人たちが考えていることはよくわからねえよ。

 「お前は?」

 「俺? 育ててもらえる」

 「ヒドッ………………」

 まぁ、確かに自分が絶縁されて自分で生きろと言われているのに兄が育ててもらえるんじゃな……

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