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名もなき姫の手記

作者:sheryl00
最新エピソード掲載日:2026/02/09
宮城の片隅で、忘れられた公主は“物語”を拾いはじめた。
誰にも期待されず、誰にも憎まれず、ただ静かに生きる――それが彼女の望みだった。

けれどある夜、炎がひとつの妃を奪う。
「いい人だった」
その言葉だけが残り、彼女の喜びも悲しみも、誰の記憶にも残らないまま。

ならば、私が書く。
史書が王侯将相しか記さないなら、灰に埋もれた名を、私の筆で掬い上げる。

後宮の噂、王府の旧仆の証言、花街の帳簿、そして皇帝の沈黙。
小さな糸をたどるほど、見えてくるのは――
女たちが「選べなかった」人生と、燃え尽きても消えない決意。

これは、名もなき姫が“見てしまった”物語。
そして、書かれなかった人々を、世界に残すための物語。
宮の名もなき人
宮の名もなき人
2026/02/09 00:47
灰に埋もれた名
燃える宮廷
2026/02/09 00:48
弔いの朝
2026/02/09 00:49
密やかな許し
2026/02/09 00:50
旧王府の影
2026/02/09 00:51
戻れない道
2026/02/09 00:58
柳絮の面影
2026/02/09 00:52
別院の残り火
2026/02/09 00:53
最後の欠片
2026/02/09 00:53
火に捧げた心
2026/02/09 00:59
書き残す者
2026/02/09 01:00
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