いつきとタイタン祭壇
――――タイタン祭壇
タイタン祭壇でちび狼双子精霊にじゃれつく双子の甥っ子姪っ子のエヴェリーナとイェオリ。
「リヴィちゃん、ふわもふっ!」
「ロータちゃん、ふわもふっ!」
そんな光景をいつきは微笑ましく見守る。いつきは現在タイタン祭壇の新任司祭であり、鬼族の先祖返りである。そんな折り、新たにタイタン祭壇の光の精霊士の一員となったキシロを見つける。
キシロは光の精霊士の祭服にタコのアップリケのついたエプロンを身に纏っている人族の青年だ。
「キシロくん、ポーションのほうはどう?」
「いつきくん、終わったよ。はい、今回の納品分だよ」
「ありがとう!」
新たに迎えた光の精霊士のキシロは森の精たいたん支部隊たちの森の番人でもある。
「そろそろ精霊たちやちびちゃんたちのおやつの時間だね」
「あぁ、そうだったね」
森の精もお菓子は大好きだが、ここ、タイタン祭壇の精霊たちもお菓子が大好きだった。
お菓子をもらいに精霊たちが甥っ子姪っ子たちと集まって来る。
わふわふちび狼双子精霊のリヴィとロータ、白い髪に白い竜の鱗を持つ子竜精霊のリュー花とリューマ。異世界三大珍金属精霊で天人族の青年の姿のフユメさま、絶世の美貌を持つ人族の姿のギンシュ、天人族の美女の姿を持つヒナハ。さらにわふわふ赤毛のわふたん精霊で酵素の精霊エンジー
そして半鬼半精霊でわふたんお耳にしっぽのくろは。さらにはエヴェリーナ、イェオリ。
今日もタイタン祭壇恒例のお菓子タイムに皆きゃっきゃと賑やかだ。
「バナナパウンドケーキを焼いたよ」
『わ―――いっ!!』
はむはむとパウンドケーキにかぶりつく愛らしいタイタン祭壇の仲間たち。
そして……。
「うぃ~お菓子なのれす~」
「キシロ~起こしてなのれす~」
「お菓子の元へと連れてって~なのれす~」
見た目は遊び盛りなちびっ子なのにストーブの前で動きたがらない、森の精たいたん支部隊のたーにゃ、たる、たつみを慣れた手つきでキシロが抱えあげお菓子の元へと運んでいく。
因みにたーにゃは女の子に見えるが全員男の子。
そうしてお菓子にありつく3にんは孫の面倒を見るかのように、ちびっ子たちや集まって来たにゃんこたちをかわいがっている。
「今日も賑やかね~」
「ふ~、薪割り終わったぁ~」
と、そこへ司祭の業務をひと段落付けた巨人族の女性リディアと外で薪割りを終えてきたたつきがやってくる。たつきはいつきの兄で鬼族の先祖返りだ。
「今、ココア入れたよっ!」
かわいらしくココアを持って来たいつきにリディアやたつきが頬を和ませつつ、皆でお菓子タイムを楽しむのがタイタン祭壇ならではの風景である。




