side:イオ&イチゴ
――――sideイオ&イチゴ
「朝よっ!イオっ!!」
「うぅ~……朝っぱらから何だぁ~?てか、イチゴ。なしてウチにいんだよ」
イオの寝室に現れたのは兎耳族の少女イチゴであった。
「だって、私の家とつながってるじゃない。キオ兄は毎日ウチを横切って祭壇に行くし私だっていいじゃない!あとアオとレオにも会いに来たのよ?」
イオはそう言えば弟ツインズのアオとレオとも中が良かったと思い出す。
「うぅ……キオ兄め」
そして朝のイチゴの急襲の元凶たる長男にため息を着いた。
「ほら、ふわもふしてあげるからここ座って」
「まったく毎朝、毎朝……」
イチゴがふわもふブラッシング用ブラシを取り出したのを見てイオポリポリとこめかみを掻く。
「でも、おかげで毎日ふわもふじゃないっ!アスランお兄様も喜んでいるわ!」
イチゴはイオのしっぽを膝の上に乗せ、丁寧にブラッシングしていく。当のイオは眠そうに耳を掻き始めたが。そしてそこにイオの弟双子のアオとレオがやって来る。アオもレオもイチゴとは幼馴染で大の仲良しである。
「イチゴ~、イオ兄とイチャイチャ終わった~?」
「早く遊びに行こうよ~」
「こら、お前らなぁ。イチャイチャって何だよ」
イオは困惑するが、そんなイオにイチゴがぷくっと頬を膨らませる。
「何よ、イオったら相変わらずにぶにぶなんだから……もうっ」
「いや、お前は何怒ってんだ?イチゴ」
「でもいいもんね。イオのふわもふは、私の特権なんだからっ!」
「イオ兄のしっぽ、毎日ふわもふ!」
「遂にガサガサしっぽからの卒業っ!!」
「それにね、まんざらでもない顔してるし~」
「イオ兄ったら隅におけない~」
イチゴのふわもふを見てツインズが囃し立てる。
「こらお前ら!朝飯食ったらとっとと遊びに行けって」
イオが怒ったところでイチゴもふわもふを終えたらしい。
「よし、今日もふわもふばっちり!レオ、アオ、遊びに行きましょ?」
『わ~~~いっ!!!』
「全く……朝っぱらから騒がしい」
と、悪態をつきつつもイオは微笑むのだった。