SS:激辛党
――――クォーツ祭壇
「そいえばさ、ニマはどうして辛い物が好きになったの?」
俺はヴェイセル特製肉汁たっぷり豚まんを頬張りながら、ヴェイセル特製激辛トウガラシまんを頬張るニマを見やる。
「きっかけはやっぱりあれかなぁ。地球で母さんは四川の仙人とかヒマラヤの達人のもとによく修業に行っていたんだけど」
え……何?四川の仙人とかヒマラヤの達人?
「現地の料理が辛かったかな?子どもながらについて行ってたんだけど、お世話になってた現地のおばあちゃんのおうちでよく食べてたから」
子どもの頃からインターナショナルなニマもすごいけど。
「その仙人だとか、達人だとかと知り合いだったの?てか何の修業してたの!?しかもお世話になってた現地のおばあちゃんとはそもそもどうやって知り合ったの!?」
このファンタジーの世界でなら普通にいるだろうが……会ったことはないけれど、ヴェイセルに聞けばいそうだ。
だけど地球にもそんなファンタジー超人たちが本当にいるのか。
でもなしてサラさんがそのファンタジー超人たちと知り合いなの!?
「だってウチの母さんだよ?」
「そうか。サラさんだもんな……」
「うん、それがウチの母さんだよ」
どうやらトンでも勇者サラさんの伝説は地球でも翳ることはないらしい。




