緑蓮さんの相棒
――――クォーツ祭壇
「……そーえば、緑蓮さん」
俺は森の精くぉーつ支部隊とたわむれていた。その時不意にクッキーをつまみに来た緑蓮さんを見やる。
「ん……何だ?もひもひ、これうめぇな」
「ちぇっかーくっきーおいしいのれす~」
もっふるが頷く。
「めぇなのれす」
わっふるはクォーツ訛りだなぁ。
「ぴしゅたちおくっきーもイケるのれす~!わふっ」
ふっふるがくわっと顔の影を濃くする。あれは超喜んでいる表情だ。
「緑蓮さんの対の精霊って結局何の精霊なんですか?」
「ん、あぁ……砂の精霊な」
砂……?
「砂の精霊ってミケ!?」
「にゃ、ミケなの!」
そこに唐突にミケが登場する。相変わらず精霊たちは自由である。
「にゃ、たまも来たの!」
たままで!トラとユキヒョウで種族は違うけれど、そっくりなこのふたりの精霊は大の仲良しだ。
そしてふたりの保護者的な感じで同行しているマオにゃんとミレイユさん。
「ミレイユさんまで!たまのところに遊びにきてたんですか?」
「えぇ、というか最近はすっかりユキメ祭壇に
いついてしまって!フブキさまも私がユキメ祭壇にいつくことを快諾してくれましたし」
「にゃっ!ミレイユねーねも一緒なのっ!」
ねーね!!確かにふたりは実の姉弟に見える。
「まぁ緑蓮さんの対の精霊がミケなのも驚きですけど」
ミケとたまは森の精くぉーつ支部隊とちびっ子精霊同士きゃっきゃとクッキーを食べ始める。
「まぁな。長年遠くにいたんだが、最近近くに来てくれたからな。今では何かと会いに行ったりしてんだぜ」
「にゃっ!そうなの!ミケはゆきめ祭壇だけじゃなくってかんなぎ祭壇に遊びにいったりしてるの!皆、かわいがってくれるの」
「そっか、よかったね~ミケ」
「うん、なの!!」
「もしかしたらマオにゃんのおかげかもな」
「私の?」
「ネオジウムの精霊は言い換えりゃ、性質は縁結びの精霊に似てるしな。運命に当たる相手を引き寄せる……そんな精霊だ」
「……!とっても嬉しいです」
長年その性質のせいで各地を転々としてきた
マオにゃんはどこか嬉しそうだ。
「そうですね。私たちも姉妹のようなお友だちになれました」
と、ミレイユさん。そう言えばこの2人も姉妹みたいにそっくりだな。
「それで……ミレイユさんの対の精霊は何の精霊なんですか?」
鉱物の精霊は闇の精霊のはずだ。
「私は西部地域の森の精霊さまですよ」
あぁドラシールさん!まさかのドラシールさんだった。
「そう考えると、私もミケちゃんと緑蓮さまと縁がありますね」
「まぁ、森の精霊同士だもんな」
はっはっはっと賑やかなクォーツ祭壇。
やっぱりクォーツ祭壇は精霊たちが集まって楽しそうにしているのが日常だ。
「……ん、楽しくて賑やか」
いつの間にかおっきなシズメさまに抱き締められていた。
「そうだね。シズメさまのお陰だよ」
「……ん、それにみんなもいるから」
シズメさまは満足そうに笑むのだった。




