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~学園~2

教室に入り、空いてる席にグニスとヨツカは座った。

後から来たリーシャもグニスの横の席に座った。

「先ほどはすみませんでした。あのような場でお話しすることではなかったですよね」

「まあそうだな。あとここで話すことでもないんだがな」

「それでは後ほどお話しする時間をいただくことは出来ますか?」

「・・・まあそれくらいならいいぞ。試験終わってからでいいんだな?」

「はい。お時間をいただけるだけで大丈夫ですので」

すると、教師らしき女の人が教室に入ってきた。

「それでは試験を始める。試験は筆記試験と実技試験を行う。筆記試験後に実技試験を行い、実技試験が終わった者から帰ってもらって構わない。試験結果は一週間後に校舎の入り口に貼り出すので確認しに来ること。以上だ。それでは始め!」

教師が手を前に出した後、教卓の上にある紙が一斉に受験生の前に飛んでいった。

飛んできたことに対して驚く生徒がほとんどだった。

驚かなかったグニスとヨツカとリーシャは気にせず筆記試験を始めた。


筆記試験の問題を終わらせたグニスは机に伏せた。

ヨツカもほぼ同タイミングで終わったのでペンを置いて姿勢正しく座っていた。

リーシャはそんな二人の仕草が横目に入り、

(もう終わったの!?まだ始まって少ししか経ってないじゃない。二人からしたらこんな問題簡単なのかしら。私も勉強していたからわかるけど、この問題はかなり難しいレベルのはずなんだけど。とりあえず私も終わらせないと)

リーシャは頭をブンブンと首を振り、試験に集中した。

グニスとヨツカの姿を教師も見ていた。

何かを考えているようだ。


それから時間が過ぎ、試験終了の時間となった。

「そこまで!」

そう言って、教師は指でパチンと鳴らした。

受験生の紙を一斉に集めた。

「次は実技試験を行う。全員付いてくるように」

教師が教室を出て、その後を受験生は付いていった。

グニス達も立ち上がり、一番後ろを歩いていた。


実技試験会場である外に来た。

そこにはエメラルド色をした結晶が浮いていた。

「これから実技試験を始める。一人ずつあの結晶に魔法を撃ってもらう。一番自身のある魔法で構わない。攻撃魔法じゃなくて回復魔法や補助魔法でも問題ない。ではまず1人目」

1人目が前に出て詠唱をした後、魔法を結晶に向けて撃った。

魔法が結晶に当たり、次の受験者へ。


・・・こんなもんなのか?

弱すぎる。

あそこまで加減しないといけないのか。


『・・・グニス様』

『・・・言いたいことは分かる。あそこまで加減するのは難しすぎる。リーシャの魔法は見たことあったよな?それくらいの威力なら出来るか?』

『あの時のですね。可能だと思いますがそれでもそこまで加減が出来るか難しいところです』

『それは仕方ない。出来る範囲で大丈夫だ』

『わかりました』


リーシャの番が来たようだ。

(グニスさん。この半年、ただ時間を無駄にしたわけではありません。魔法の威力のコントロール。あの時言っていた魔力操作。やり方は分かりませんでしたが、私なりに考えた方法を見ていてください)

リーシャは右手を前に出して目を閉じた。

深呼吸をして魔力を溜めているようだ。


・・・なるほど。

だがそれでは溜めるまでに時間がかかる。

実戦だと使えないな。

こういう試験だと有効ではあるか。


リーシャは溜め終わってから目を開いた。

「根源たる我が旋風よ!他を近付けさせん嵐の渦!敵を切り裂く大いなる天災!今ここに現れ吹き散らせ!」

詠唱をした後、リーシャは手を天にかざしたと同時に魔法名を唱える。

「サイクロン!」

結晶を中心に竜巻が出現し少しずつ大きくなり、巨大な竜巻となった。

リーシャは少し魔力を多く使ったのか息を切らしている。

周りの受験生は強風に耐えながら魔法を見ていた。

教師も同じく強風に耐えている。

グニスとヨツカは普通に立っていた。

竜巻は少しずつ小さくなっていき、消えた。

「つ、次!」

教師の合図により次の受験生が前に出て魔法の詠唱を始めた。

リーシャはグニスとヨツカを待つために二人の元へ向かった。

「どうでしたか?」

「考えはいいが、あれでは実戦では使えないだろうな。魔力を溜めて詠唱している間に攻撃されて終わりだ。仮に守られて詠唱が出来たとしても敵が近ければ使っても自分も巻き込むことになる。つまりさっきのは観賞用って感じだな」

「やはりそうですか。自分でもあの時の戦いを考えると使う前にこっちがやられると思っていました」

「だが、着眼点はよかったと思うぞ。気に病むレベルではない」

「・・・ありがとうございます。グニスさんとヨツカさんは実技も問題なさそうですね」

「いや、そうとは限らない」

「それはいったい・・・」

「次!」

リーシャが聞こうとすると、教師が次の受験者を呼んだ。

次はヨツカの番だった。

「では、行ってまいります」

「ああ。ほどほどにな」

ヨツカは前に出ていった。

「それで、そうとは限らないというのはどういうことでしょうか?」

「簡単な事だ。俺たちからしたら加減が難しいってだけだ」

「・・・加減?」

聞き返した直後、爆発音がした。

リーシャは爆発音がした方を見た。

そこは結晶のある場所だ。

そこには砕かれた結晶があった。

ヨツカの魔法で壊れたのだ。

その光景に教師も受験生もリーシャも驚いていた。

「こういうことだ。周りが弱すぎて加減して他に合わせるのが難しいんだ」

そう言ってグニスは砕かれた結晶の元へと向かった。

実技試験をするために。

「こうなるだろうなとは思ったけど、結晶が木端微塵になってないのが救いだな」

グニスは左手を砕かれた結晶に向けた。

グニスの手は光り、砕かれた結晶も光始めた。

そして、砕かれた結晶から閃光が放たれた。

周りの人は眩しくて見ていられなくなり、顔を背けたり腕で目を隠していた。

光が収まると、そこには結晶が復活していた。

ヨツカ以外全員驚いて声も出ない。

「壊してしまったみたいだから直しておいた。これで俺の実技試験終わりでいいか?」

「え?・・あ、あぁ。構わない」

グニスとヨツカはリーシャの元へ向かった。

「話を聞いてやる。行くぞ」

「は、はい・・」

リーシャは何が起きたのかよくわからない状況のままグニスに付いていった。



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