~いざ、エルロッテ国へ~19
セレーネとリラは倒れている男たちの元へ向かった。
「今までの事を反省しなさい」
セレーネは四人にそう言った。
「これから貴方達には1か月の謹慎処分と2ランクダウンの処罰、謹慎処分解除後、皆があまり受けない依頼を半年受けていただきます。本当でしたら登録剥奪、強制労働でもいいのですが貴方たちにも実績がございますので、その実績を考慮させていただきこの処罰とさせていただきます」
リラは処罰を言い放ち、受付の方へと戻っていった。
セレーネもヨツカとグニスの元へ向かった。
「ヨツカさんの話だけだったから、グニスさんにも話を聞いてもいい?」
「ヨツカが言った通りだ。男がしつこく絡んできたからヨツカが俺を守るために護衛したって感じだな」
「でもやりすぎよ。手を出されたわけではないんでしょ?」
「グニス様の肩を掴んで動かさないようにすることが、手を出されていないというのですか?」
ヨツカはセレーネを睨んだ。
「・・・それは手を出されたことになるわね。だからそんなすぐに睨まないでほしいんだけど」
セレーネは少し怯えながら話した。
「まあ説明不足なのはこっちも同じだ。ヨツカもすぐ起こるのも抑えた方がいいかもしれないな」
「でも、あのまま放っておいたらグニス様のお手を煩わせてしまいますので。絶対グニス様が何かしたと思いますので」
「確かにそうだったかもしれないが、こんなに注目されるようなことはしなかったぞ」
グニスはギルドの中を見るような言い方をした。
ヨツカとセレーネはギルドの中を見渡した。
ギルドの中の人は全員こちらを見ていた。
「・・・申し訳ありません。目立つようなことをしてしまいました」
「俺も殺すのを止めただけで、攻撃を止めようとはしなかったから気にしなくていい。まあ殺気を放ちすぎたせいで既に目立っていたからな」
「うぅぅ。申し訳ありませんでした」
ヨツカは反省したようだ。
「さて、話はまだ途中だったからもう少しだけ話してから行くね」
セレーネはリラと一緒に再び奥の部屋に入った。
グニスとヨツカは訓練場に向かった。
訓練場に着いた二人はお腹が空いていたので作ってきていたサンドウィッチを座って食べていた。
「やっぱりグニス様の作るご飯は美味しいですね」
上機嫌なヨツカ。
こっちのご飯があまり美味しくないだけなんだと思うけどな。
材料の問題と調味料の問題だ。
材料は俺が育てているし、調味料も俺が作ったやつだからな。
「本当に教えるんですか?」
ヨツカが不意に尋ねてきた。
「簡単にな。とは言っても前に話すことは話したから見るだけだ」
「グニス様の事ですから利用出来そうなら恩を売ると思っていました。ですが、あの人族は恩を売っても利用できるとは思えません」
「そうだな」
「なのにどうしてこのような事を?」
グニスは少し考えたあと、
「ただの気まぐれだな。この世界の人は魔力を流すことが出来ないけど俺たちは出来る。魔力を流すことが他の人でも出来るのかっていう実験みたいなものだ」
「人族に出来るんですかね~」
「だから俺も人族なんだって」
「グニス様は特別です」
ヨツカは自分の事のように自慢げな顔をしている。
そして、そこにセレーネとリラがやってきた。
「話はしてきた。一つ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「なんだ?」
「情報は得られないって言ってたけどどうして?」
「それは・・」
グニスがヨツカを見た。
セレーネとリラもヨツカを見た。
「私が殺しましたからね」
セレーネとリラは驚いた。
「えっ・・。い、いつ?」
「爆発した後だ。ヨツカが分身出来るのはこの前の模擬戦で知っているな?爆発したときに分身して分身体が魔法を使っていた奴のところに行って殺した。それだけだ」
「それだけって・・。あんな一瞬で・・。分身していたのも気付かなかった」
「そういうわけで情報は得ることが出来ないってこと」
「でもあの時、私捕らえたいって言ってたと思うんだけど」
「俺は別にそれでもよかった。でもヨツカの意思はヨツカが決めることだ」
「・・・わかった。ヨツカさん。次同じようなことがあって捕らえたいって伝えたら捕らえてほしい。ダメかな?」
「私はグニス様が言うのであれば聞きますが、貴女の言うことは聞きません。私のしたいように動きます」
「グニスさん・・」
セレーネはグニスの方を見た。
「ヨツカの意思だ。俺がどうこう言うことはない」
「・・・そうね。わかった。それなら私も自分で捕らえられるようにする。だからグニスさん。さっきの見てもらえる?」
さっきのとは魔力を流す練習の事だ。
「ああ。だがさっきも言ったが教えられることはないぞ?自分で感覚を掴むしかないからな」
「わかってる。何か見ててアドバイスがあれば言ってくれればいいから」
グニスは収納魔法から木刀を取り出してセレーネに渡した。
セレーネは訓練場の真ん中の方へ行き、修行を始めた。
「私は受付に戻りますね。仕事をしないといけませんので」
「ああ」
リラは受付の方へ戻っていった。
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