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~いざ、エルロッテ国へ~16

昼ご飯を済ませた二人は宿に戻ってから、約束していたギルドの前に向かった。

ギルドの前にはセレーネが立っていたので、二人はセレーネの元へ向かった。

セレーネも二人に気付いて、二人の元へ歩いた。

「待たせたか?」

「いや、私も今来たところだ。何か見たい物とかあるか?」

「この街にどんなのがあるのか知らないから何があるのかとかかな。街を歩くだけでもいい」

「わかった。歩きながら店の事とか話したりするよ」

三人は歩き出した。


街でかなり賑わっているとことにやってきた。

「ここがこの街で一番賑わっている場所だよ。ここに来れば服や食事、お土産や武器屋とかいろいろあるからだいたいの物は揃う」

周りを見渡すと露店もあったりする。

「何か祭りがあるとかじゃないのか?」

「いや、ここは普段からこんな感じだよ。祭りがあるときはもっと人が多くて賑やかだよ。あっ、あそこのお店はこの街で一番の商店なんだよ」

セレーネが指差した方を見ると、店にはハイム商会の看板があった。

「あの店は何があるんだ?」

「そうだね~・・。雑貨とか服とかかな~。武器とかは無いんだけど、生活に必要な物はだいたいあそこで揃うんだ。行ってみる?」

「いや、今はいい。今度寄らせてもらう」

「ヨツカさんは何か気になるところある?」

「何もないです。グニス様と後日2人で行きますので」

「わかったわ。それじゃあ気になるところあれば今度行ってみてね」

セレーネは次の場所に向かって歩き始めた。


あの商人さんはそろそろこの街に着く頃だろう。

今行ってもいなければ意味がない。

それにいたとしてもセレーネがいるから、知り合った時のこと話したりするのも面倒だしな。

また気が向いたときに来よう。


グニスとヨツカも歩き始めた。

そして背後から馬車が来てハイムが降りてきた。

ハイムは二人に気付かず、護衛の人にお礼を言って店の中に入っていった。


セレーネは街の中を案内してくれた。

そして、人通りが少ない裏路地に入ってきた。

「ここは裏通りになるんだけど、建物の影でかなり暗いんだ。当然犯罪が多かったりもするけど、近道になったりもするからこの道を使うことも多いの。それに騎士たちも巡回してるからそこまで多くは無いんだけど、それでも起きているんだ」

「まあ、こういうところは犯罪が多いってのはテンプレだな」

「テン・・・プレ・・?」

セレーネが疑問に思った。

初めて聞く言葉だったからだ。

「ん?あ~気にしないでくれ。それよりここに来たのは気付いていたってことでいいのか?」

「ええ。さすがにね。狙いはよくわからないけどね」

セレーネが背後に視線を送った。

そこにはマントを被った人が一人立っていた。

「私が気付いたのは少し前なんだけど、グニスさんはいつ気付いたの?」

「初めからだな。俺たちが合流して賑わってる場所に向かっている間から尾けてきてたからな」

「そんなに前から尾行されてたんだ。何が目的か聞き出すから私がやってもいい?」

「全員相手にするのか?」

グニスの背後からマントを被った人が二人上から降りてきた。

挟まれる形になった。

「一人じゃなかったんだ。全員で何人なの?」

「この三人だ。他はいない」

「それじゃあ私がするよ。二人は何もしないでね。目立ちたくないんでしょ?」

「気遣いありがとう。じゃあ今回は任せてみるよ。Aランクの実力見させてもらう」

「昨日の模擬戦で見たからもう知ってるでしょ?」

「まあな。でも格下相手に対しての動きも見ておきたいだろ?」

「こいつらは私より格下なの?」

「ああ。でも油断はしないようにした方がいいぞ。何するかわからないからな」

マントの人が一人走ってきた。

「わかってるわよそれくらい」

セレーネは走ってきた人の攻撃を躱しながら回し蹴りをして、マントの人を飛ばした。

「武器は使わないのか?」

「捕らえるためだからね。それに裏路地とはいえ街中で武器を出すのもね」

「それなら・・・」

グニスは収納魔法から木刀と取り出して、セレーネに渡した。

「これは?」

「俺が作った木刀だ。刃が無いから打撃が出来るから楽だろ?」

「有難い。訓練用のとは全然形が違うんだな」

マントの人は三人で走ってきた。

一人はセレーネの方へ。残りの二人はヨツカの方へ。

グニスは狙われることなかった。

「せっかくだから昨日シューゲンに話したこと試してみたらどうだ?その木刀も魔力を流すことは出来るぞ」

「・・・確か道具と思わず体の一部って思うんだったよね?」

マントの人たちの攻撃を躱しながら話を続ける。

体に魔力を纏うことは出来ているが、木刀には魔力が纏われていない。

そしてそのままマントの人を木刀で攻撃した。

攻撃を受けた人は少し怯んだが、再び襲い掛かってきた。

「今のは出来てないぞ。まあ今する必要ないから先にこの三人を捕らえてからでもいいぞ」

「いきなり戦闘でやったことのないことをするのは難しいわね。あとで少し付き合ってもらってもいい?」

グニスはヨツカの方を向く。

ヨツカは攻撃を躱しながらグニスの方を見た。

ヨツカの顔は任せますと言っている顔をしていた。

「まあ少しだけならな。昨日も言ったが感覚を掴むのは個人で違うから、いい方法を教えることは出来ないぞ?」

「ええ。それでいいわ。それじゃあ片付けるわね」

セレーネは普段通りの戦い方に戻した。

セレーネが攻撃するも、なかなか連携出来ていない。

セレーネは違和感を感じ、歯を噛みしめている。

「切るのと殴るのとでは戦い方が少し違うわね」

「それはそうだろ。切るってのはそのまま振り抜くことが出来るが、切らずに殴るのでは振り抜くことが出来ないから攻撃にワンテンポ遅れる。慣れていなければさらに遅れる。当然のことだ」

「それなら一撃で沈めるようにすればいいってことだよね」

セレーネは背後に回り、木刀で首を攻撃した。

マントの人は攻撃を受けて倒れた。

そして、そのままセレーネはヨツカを狙っている二人にも同じ攻撃をして倒した。



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