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~いざ、エルロッテ国へ~3

「くそっ!こんなに盗賊が襲ってくるとは!お前たち、大丈夫か!?」

冒険者の一人が盗賊と相手しながら周りに確認を取っている。

「なんとか大丈夫です!ですが数が多くて!」

「何とか耐えて隙を突くんだ!」

話を聞いていた盗賊の親玉らしき男が冒険者たちの話を聞いていたので話に入ってきた。

「そこの商人は大層な有名人みてぇだからな。街中じゃ騎士どもがうろうろしてやがるからな!こういう場所なら数で圧倒すれば、いくら冒険者や騎士とはいえ、付け入ることができるから確実な成功を狙うってもんさ」

「くっ。やはりか。だが、俺たちもただではやられないぞ!」

冒険者のリーダーらしき人が剣を構え直して盗賊の親玉の方に向いた。

「くくくくっ。時間の問題だが、楽しませてもらおうか」

「舐めるなっ!」

冒険者のリーダーらしき人が動き出そうとしたとき、周りが少しずつ霧に包まれていった。


冒険者は動き出すのを止めて盗賊を警戒しながら周りを見渡した。

盗賊たちも同じく冒険者を警戒しながら周りを見渡している。

「まさか、増援か?」

「おいてめぇ!何しやがった!」

「お前らじゃないのか?だとしたら一体・・・・」

意識のある冒険者たちが次々と倒れていった。

「・・・なっ!どうしたんだ!お前たちしっかり・・・」

冒険者のリーダーらしき人も倒れた。

「・・・何かわからねぇが呆気ねぇ幕切れだったな。おい!お前ら!中の商人を引っ張り出せ!」

盗賊たちは商人を外に連れ出した。


「さて、商人さん。これからあんたは俺達と一緒に来てもらう。このまま俺達のアジトに来てもらうぞ」

「冒険者さん方が・・・私のために申し訳ない・・・」

商人は俯き素直に従うことにした。

「よし、それじゃあ撤収するぞ!」

盗賊たちは歩き出そうとした。

しかし、商人を掴んでいた盗賊の二人はその場に倒れた。

「まさかこの霧で?・・・いや、違うな。誰かそこにいやがるな。出てこい!」


霧の中から現れたのはグニスとヨツカだった。

グニスは商人の肩に手を置いて、

「あんたは下がってな」

「・・・えっ?」

商人は唖然とした。

知らない人と獣人が来たからだ。

しかし冒険者ではないことは一目瞭然だった。

装備もしておらず、武器も持っていない。ただの一般人にしか見えなかった。

獣人には戦闘力の高い種族もいるが、霧で見えにくかったため戦闘向きではなさそうな種族だと判断したからだ。

自分のせいで二人を巻き込み、見殺しにするようなことはしたくなかった。

「君達は今すぐ逃げた方がいい。奴らの狙いは私なのだ。偶然にも霧が出ているので、私が奴らの注意を引いている間に逃げてください」

ヨツカは少し不機嫌そうな顔をする。

「この霧は俺が出している。偶然とはいえこんな現場に遭遇したから助けてやる。とりあえず下がってろ」

グニスは商人の肩から手を離して商人の前に立った。

「し、しかし・・・」

ヨツカも商人の前に出た。

「うるさい人間ですね。グニス様がこう仰られているのですから黙って助けられてればいいんですよ」

「ヨツカ。少し言葉遣いは考えような」

「しかしグニス様!この人間が素直に言うことを聞かないのが悪いんです!グニス様に任せていれば何も問題などないというのに!」

グニスはため息をついた。

「彼は俺の事を知らないんだ。それに俺に任せても絶対大丈夫っていうこともないが」

「そんなことありません!グニス様からしたらこのような雑魚ども、すぐ終わります!」

ヨツカはグニスの方を向いて両手拳を胸の前で握り尻尾を振っている。

よほど信頼しているのだろう。

すると、ヨツカの言葉にむかついたのか盗賊の親玉が怒鳴ってきた。

「クソ獣風情が!誰に向かって雑魚だと言っていやがる!調子に乗ってんじゃねぇよ!」

周りの盗賊たちもむかついたのかグニスたちを真ん中にして円形に並んだ。

逃げ道を塞いだのだ。

「お前達の事ですよ。弱いくせに吠える雑魚人間でしょ。クソ獣風情と言われようとわざわざ雑魚に腹を立てることもないですからね」

盗賊の親玉はさらに頭に血が上ったみたいだ。

「こんのクソ獣が!お前らやっちまえ!!!」

合図とともに盗賊たちは襲い掛かってきた。


「そんな煽ってやるなよ」

「知らないです。クソ獣風情とかいうのが悪いんです」

ヨツカはそっぽ向いた。

「気にしてたのか。じゃあヨツカは周りの奴でも相手してやってくれ。俺はあの親玉みたいなやつを倒してくるわ」

「そんなに獲物を分けていただけるんですか!?ありがとうございます!」

そっぽ向いていたが、期限を取り戻したのか嬉しそうにグニスを見つめて尻尾を振った。

「まあ機嫌悪そうだからな。憂さ晴らしになるかわからないが。それとその人の守りもやっておいてくれ」

ヨツカは少し不満そうにした。

「グニス様がそういうのでしたら守りますが・・」

「じゃあ頼んだぞ」

グニスは親玉に向かって歩き始めた。



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