表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/26

無限一刀流奥義、ジョーカーの願い

 「くははは、コイツは勝てねぇや」



口から血をはいて、草原をベッドに倒れたジョーカーは、残った片腕で、自分の傷口を押さえて、苦しそうに咳をこぼした。



「まさか、俺が必死に鍛練した奥義を初見でコピーしてくるとは、卑怯くさいぜ」



(だから言っただろ、俺は最強なんだ)



「ああ、どうやら俺もちっぽけな器だったらしい。常識にとらわれてお前の実力を見誤ってしまった」



ジョーカーは酔っ払いのように、よろよろと、立ち上がる。


流れる血の量から、もう息は長くないだろう。



「死ぬ前にいいもんが、見れたぜ」



(ルシアをさらったことは許さんが、俺も色々教わった。お前と戦えてよかったよ)



「ふん、なら最後に俺の願いを二つ聞いてくれないか?」




(おおいな、せめて一つにしてくれ)




俺がそう言うと、ジョーカーは腰にさしていた鞘をとりだして、落ちいた自分の刀をしまった。



「死にゆく人の願いはきくもんだぜ? ぐっ」



血が喉に詰まったようで、草むらに赤い唾を吐き出した。


喋るのもつらそうだ。


「お前に、その脇差しと、この刀を受け継いで欲しい。これは俺が見つけた最高の刀だ」



なんだ、そんなことか。


てっきり故郷の親御さんに遺言をとか想像してたから拍子抜けだ。


くれると言うなら貰っておこう。



そんなことでいいならお安いご用だ。



俺はふらつくジョーカーから、もう一本の刀をうけとる。


刃を見ると、脇差しと同様の美しい波紋が波うっていた。



「その刀とともに、俺は自分の夢、伝説のsss級冒険者を目指していたが、それも終わった。なら、この先はお前に使ってもらいたい」





 

(いいだろう、ありがたく使わせてもらう)





流石に、どちらの剣も今の俺には長すぎるので、使うのはずっと先の未来になる。



それまで、家のどこかに保管しとくとしよう。





とりあえずいまは、話を聞くのに邪魔だから、二本とも地面に突き刺しておく。




(それで最後の願いはなんだ?)




「ああ、最後はお前の本当の力で俺にトドメをさしてくれ。どうせ手を抜いていたんだろ? 他流派の技しか使ってなかったしな」





たしかにその通りだ。



技をコピーしていたのは、あくまで修行をさせてこようとした、ジョーカーへの、俺からのアンサーだ。


俺に修行は必要ないってことを伝えたかっただけ。




俺はまだ自分の剣術は披露していない。





(お前の願い、聞き届けた。最後に俺の剣術を披露してやろう。死ぬ準備できているか?)





「ふん、あたりまえだ。いまこの瞬間にもくたばりそうだぜ」





(そうだったな)





俺は隣に刺している脇差しを手に取り、抜刀術の構えをとる。






(誰かに言い残す言葉はあるか?)

 





「な゛い゛ッ、俺の人生は素晴らしかったッ!」




(その意気やよしッ、圧倒的力の前に消え去るがいいッ)





俺が魔力を解放すると、足元に巨大な魔法陣が展開される。



夜に輝く満月のように、夜を照らす美しい淡い光が俺を包み込む。




目を閉じて呪文の詠唱をはじめと、あの時のように、舌足らずの声は、青年の声へとかわっていく。






「天地創造の神は我が遥か下に生物を創造し、我が足元に天をおかれた。即ち、我、万物の覇者なり。我に消せぬものはなく、また我が前にたてるものなし。全てを薙ぎ払え、最終奥義、無限・一刀!!!!!!」




光の奔流がジョーカーを、草原を、夜空を、全てを飲み込んで消していく。



大気圏にまで到達する光の十字架が遥か上空ではぜた。






────生物を脅かす死の光。




────月にかわってい夜を照らせ。



────落ち葉をつれて、吹き荒れる風の音を鎮魂歌(レクイエム)として逝くがいい・・・・





サラバ! 


S級冒険者狩りのジョーカーよ!


ジョーカー散る


良かったらジョーカー戦の感想なんかくれるとうれしいです!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ