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12  黄色と緑 最強と努力

 冒険者ギルドに登録して数週間、俺は計画が予定通りにいかずイライラしていた。



なぜかって?


それはあのマルティネスのおっちゃんが、全然モンスターにいる場所に連れていってくれないのだ。


これまで倒したモンスターは、スライム数匹とゴブリン四体だけ。


報酬をルシアと山分けしたら、ほとんど残らない。


これでは父上と母上の食事は改善されないっ。


俺は二人が食べるパンを柔らかくして、夕ごはんにはお肉を食べさせてあげたいのだ!



それなのにマルティネスのおっちゃんは、修行ばかりやらせようとしてくる。


モンスターと戦うよりも、戦闘技術を磨けとうるさい。



だったら、おっさんを放っておけばいいとも考えたが、俺とルシアだけでは、ギルドのクエスト許可がおりなかった。




だから今日も俺達は木刀を渡されて、おっさんの謎の訓練をうけさせられている。



「ちがう、何度言ったら分かるんだ。剣は力任せに振るんじゃなくて、無駄を省いて最低限の動きで素早くやれ」



「おっちゃん、おれはこれでいいの。修行ならるちあに教えてあげて」



「馬鹿たれ、お前は自分を最強だと思っているが、世の中に強い奴らは沢山いるんだ。技術を磨かないと痛い目をみるぞ?」



「はいはい。はーー、おれつかれた。きゅうけいする」



これっぽっちもやる気がでなくて、俺は地べたに座りこんで、素振りをするルシアを眺める。



ちぇっ、馬鹿たれは、おっちゃんの方だ。


俺は生まれながらの最強だ。


そして、俺の剣術、無限一刀流も同じだ。


努力の結果、強くなった訳じゃない。


最強ゆえに最強なのだ。



どれだけの達人が技術で俺を上回ろうと、星を砕く一撃をとめることはできない。


圧倒的理不尽の前に、人間の技術力など無意味だ。


だから、俺は強くなるための努力なんてしない。



俺がふて腐れて、地面に生えている雑草をブチブチ引っこ抜いていると、おっちゃんは呆れたような声をだす。



「ちっ、俺の見込み違いだったか。これならあの少女の方がマシか?」



おっちゃんが、俺になにを期待してたか知らないし、どうでもいい。


ただ、ルシアのことは、その通りだと思う。


ルシアはおっちゃんの指示に従い毎日一生懸命に素振りをしている。


日を追うごとに、剣の鋭さが増し、このまま修行すれば将来は中々の強さになりそうだ。



「るちあ、頑張って」



「うん、ルークはなにしてるの?」



「俺は草で王冠をつくって母上にぷれぜんとする。るちあにもあげるね」



「ありがとう」


ふふふ、よせやい。


俺とルシアの仲だ、礼は不要だよ?



こうみえて、俺は手先も最強なんだ。


草を編むくらい朝飯前さ。


母上には黄色が似合うからタンポポでつくろう。


ルシアは髪も瞳も緑だし、適当に引っこ抜いた雑草でつくれば似合うでしょ。


おっぱいもちっぱいだし、小さな花でもくっつけておくか。



「ルシアよ、お前は見込みがあるな。どうだ? いずれ私と修行の旅にでもでるか? お前ならs級冒険者も目指せるかもしれないぞ?」



「遠慮しとく。私はルークと一緒にいるから」



「ふん、こやつはダメだ。力に振り回される将来が容易に見える」


「なら、私が強くなってルークを守るから大丈夫」



おいおいおい、二人とも言いたい放題だな。


誰が誰を守るって?


ちょっと仲良くなったくらいで、勘違いしたらいかんよ。


まぁ、ルシアもお年頃だし、格好つけたくなる気持ちはわかるけどね。


ちょっと年上だからってお姉さんぶりたいんでしょ?


ふーん、実力の差を教えてあげてもいいけど、俺は寛大だから許してあげる。



もし、ルシアが困ったら俺が助けてあげよう。


あと、ルシアの王冠に花をつけるのは、やっぱやめる。

めんどくさいから。



「そろそろ今日の稽古は終わりにするか。二人ともまた明日同じ時間にくるといい」



「はい」


「・・・はーい」



ルシアが頷くから仕方なく返事をしてやる。


「るちあ、はやくかえろ」


「うん、家までおくってくよ」


俺とルシアが手を繋いで帰ろうとすると、最後におっちゃんが俺に話しかけてくる。



「ルーク、お前は本当に真面目に訓練するつもりはないのだな?」


「ないよ、必要ないから」


「そうか、分かった。なら致し方ないな」


そういっておっちゃんは、帰り支度をはじめる。



ようやく諦めてくれたか。これでモンスター討伐が増えればいいけど。



「るちあ、この王冠あげる」


「わぁ緑」


「別にお礼はいわなくても、いいんだからね?」


「うん、ありがとうルーク」 



こうして今日も修行を終えて、俺達は家に帰るのだった。




■■■■■■■




「は、母上」



「うん、どーしたのルーちゃん?」



「えっ、えと、なんでもない」



家に帰ってから、いつ母上にタンポポの王冠をあげようかと、タイミングを見計らっていたら、夕ごはんの時間になってしまった。


しょうがないから食後に渡すかぁと呑気に考えていたら、血相かいた父上がリビングに駆け込んできて言った。



「た、大変だっ、ルシアちゃんが誘拐された!!」




・・・・・・・・はっ?

ぶ、ブックマークなんて欲しくないんだからね!?


評価もべ、べつに興味ないし ぴゅー、ぴゅー


↓の星さんをキラキラしようとか、そんなことお願いしてないんだからっ


ほんとだよ? ほんとだからね?


|゜Д゜)))ジー

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