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異世界なら奴隷だろぉ?



 一旦黙って話聞いてもらうか。

 

 「殺意。」


 俺が短くそう言うと、勇者君達はみんな顔を青ざめさせて立ちすくんだ。中には立てなくなった奴もいる。


 おれがしたのは、スキル【威圧系統】の殺意の行使。

 威圧系統には、威圧、威嚇、敵意、殺意、鬼気。の中での殺意の行使。


 黙らせるには楽でいい。


 「お前らさっきからうだうだとうるせぇよ。皆がそう言ってるから正しいってか?馬鹿なのか?最近の小学生のほうがよっぽど現実的な考えするぞ?多数決やって出た答えが正しいなんてことがダメだってことくらい、大学生のお前らなら分かってるはずだろ?そもそもさぁ、何?なんなの?俺が強かったら何かいけないことでもあるのか?いじめる相手がいなくなるからダメなのか?それとも俺がいきなり強くなったからなのか?意味が分からないんだが。」

 

 言いたいことは言えてスッキリしたので、殺気を解除する。

 

 「だから、そういうところが不正をしているっていうんだ!」


 ……頭沸いちゃったようだ。可哀そうに。


 「実況、もう始めてくれ!」

 「えぇ!?なんか一杯いますけどいいんですか!?」

 「勝てば問題ないだろう?!」

 「…そうですね!それでは決勝戦!ヒロシさん対その他!始めぇ!」


 さてさて、一体どうしたもんか。まぁとりあえず煽っとくか。


 「おいその他、かかって来いよ。」

 「なんだとぉ!!」

 「少し倒せたぐらいで調子乗ってんじゃねぇぞ!」

 「ぶっ殺してやる!」


 だから最後。なんで俺を殺したいんだよ。

 

 あぁ、しっかしまぁどうやって攻撃しようか。下手すると死ぬから面倒なんだよな。

 

 …残酷だとは思うが、アキレス腱だけ切っとくか。


 無限収納の中から何時ぞや入れといた黒い剣を取り出す。

 確か隕石から作ったんだっけか。



 その黒い剣を使って、皆の両足のアキレス剣を切りました。(ました工法)

 

 ました工法知ってるやついるかなぁ……いないだろうなぁ…。


 舞台の上では、立っている俺と、立てずに無様にもうつ伏せになっている勇者たちの二人に分かれていた。


 なんで実況は試合を終わらせないんだ?と思ったその時。


 良治が立ち上がった。

 

 「うぅぅおおおおぉぉぉぉぉおおおおお!!!!」


 とかいう雄たけびを上げながら。

 テンションが魔王に瀕死にされた時のテンションだけど、こいつは魔王を討伐できるんだろうか。

 

 「おいヒロシ!お前は俺がここで殺す!」


 …憐れという言葉しか浮かばねぇ。


 適当に蹴り飛ばして、闘技場の観客席にお届けした。

 誰も望んでないようだったけど。


 まぁ、これにて俺の勝利でお披露目会は終わった。

 


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 さて、今俺は奴隷を買うところに来ています。


 何故こうなったか。ダイジェストで説明します。


お披露目会終わる

 ↓

国王に追い出される

 ↓

金だけもらって出て行く 

 ↓

今ここ


 まぁかなり端折ったけど、一人ぼっちで旅もどきするのもあれなので、奴隷を買うことにした。

 正直、何か召喚したり、下手すれば名前呼んだら飛んできそうな竜人がいたりするのだが、一度目の異世界とは別の世界であることを実感していたいので、奴隷を買うことにした。


 …ただのわがままですけど何か?


 ここでうだうだ言い訳していても何かいいことがある訳でもないので、スラム街の中にある奴隷商店に入る。

 

 そこには、胡散臭そうな笑みを張り付けた男が1人立っていた。


 「いらっしゃいませお客様。ここは奴隷商店。どんな奴隷に致しますか?」

 

 少しだけ風化している受付を見る限り、長年やってるんだろうなと思う。


 「実際にどんなのがいるか確かめたいんだがいいか?」

 「構いません。たまに匂いがきつい部屋がありますが、それでもよろしいですか?」

 「あぁ。」

 「ではついてきてください。」

 

 男が奥の部屋に入って行くので、俺もついて行く。


 …まぁなんとなく予想はしていたけど、ここってまんま牢屋だよな。


 ボロボロの麻の服を着せられていて、首輪をつけられ檻と鎖でつながれている。

 力が強い種族には、腕輪なんかも着けられているようだ。


 「なぁ、ここには女しかいないのか?」

 「えぇ、奴隷は大体女ですね。…まさかお客様は男ずk

 「断じてそれは無い。」


 …しっかしまぁ奴隷たちの見る目が「私を買え!」って言ってるようで怖いんだが。

 というか口に出してまで言ってる奴いるんだが。


 …うーん…なんかこう、元気が良すぎるんだよなぁ。外に出た瞬間歯向かわれそうで怖い。実際は隷属の首輪みたいなので制限されるんだろうけど。…魔道具ってすげぇよなぁ。

 

 丁度いい位にやつれてる奴隷っていないもんかなぁ?


 「なぁ、この辺の元気がいいのじゃなくて、生きるのを諦めた目をしてる奴っていないのか?」

 「……お客様も人が悪い。…まぁ、いることにはいますけどね。」

 

 なんか誤解された気がする。

 

 少し離れたところで、ドア一枚隔ててあるところに通された。

 両手両足がそれぞれ壁に鎖で繋がれている奴隷達しかいない。


 相当に力が強いのだろう。


 「こちらになります。」


 そこにいたのは、黒髪黒目の少女だった。 

 顔は綺麗でだが、少しやつれ気味だ。胸は暴力的でもなく慎ましくもなく、なんというかこう手のひらに収まりやすいというか、妙なフィット感がある大きさ。

 やはり何ごともほどほどが一番だということだ。


 「……分かった、これでいい。他にも黒髪で黒目の奴はいるのか?」

 「…お客様は本当に変わっていますね。…まぁ、いない訳ではありませんが。」

 「じゃあ連れてきてくれ。俺はちょっと話してるから。


 そう言って、奴隷商人は奥に消えて行った。


 「…本当に、私でいいのですか?」

 

 少女は、困惑したような顔で俺を見る。


 「いいから買ったんだぞ?なんでそんなに気にする?」

 「黒髪黒目というのは、魔族の身体的特徴なのです。…そして、私は魔族のクォーターです。」

 「あー成程。だからそんな頑丈な鎖に括りつけられてるのか。魔法とかは使える?」


 通りかかった人たちから嫌な顔をされたのはこのせいか。


 「…はい。力も、この見た目ですが人間の4倍程度はあります。」

 「そいつはよかった。」

 「……え?…どうして?」

 「お客様、お連れしました。黒髪黒目の奴隷たちでございます。」

 

 おっと、答えるタイミングを失った。


 なんかもう容姿も説明するの面倒だけど、身長が同じで髪型が違う双子と、ただの幼女と、大人の女性がいた。

 目の前の少女も合わせると、5人になる。


 「この5人でいい。いくらになる?」

 「まぁ、買い手が少ない奴隷たちですので、長い間売れ残ってしまっていて、利益を出そうとすると金貨30枚程度にはなりますが……お持ちですか?」

 「あぁ。」


 そう言って、無限収納から金貨50枚程度を取り出す。

 

 「これくらいでいいか?」

 「…些か多い気がしますが…。」

 「さすがにこの服で外をウロチョロさせるのは、俺の気が持たない。ま、サービスしてくれ。」 



まさかブクマ貰えるとは……しかも2件も…

アンチ※覚悟でやってたんだけどなぁ……


ブックマーク、ありがとナス!!

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