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落ちてきたのは神様  作者:
空から落ちてきた
16/151

空から落ちてきた15


「おまえは今まで一人で頑張り過ぎたんだな?これからは、俺も居るんだし頼ってくれよ。まぁ、頼んないかもしれねぇけどな」

「うん」

「ば~か、そこは『そんなことないよ』だろうが」

「イヤイヤ・・・エロ神様じゃ頼りにならないわよ」

涙を拭って笑った。


「・・・」

ロキの顔がスローモーションで近づいてくる。


あ・・・キスされるんだ。

そっかぁ、もう3日経つもんね?

私は静かに目を閉じた。

ロキと私は3日に一度、キスを交わす。

契約のキスを・・・。

じゃないとお互いに体が動かなくなってきちゃうの。


ロキが言った生気交換なんてのを、初めは信じてなくてキスを拒否ってたら、体が言う事を利かなくなってしまった。

それからは、拒まずにキスをする。

触れるだけの優しいキス。

あのエロいキスは、あの空を飛んだ日だけだったのに・・・。


触れる唇、角度を変えて何度も触れる。

息をしようと薄ら開いた唇の隙間から入り込むロキの生暖かい舌。


「ん・・・っ・・・ん」

ロキは容赦なく口内をその舌で暴れまわる。

身体が自分の体じゃないような感覚に襲われて、ロキの胸元にしがみ付いた。


「・・ん・・・やっ」

酸素不足で、頭が回らなくなった頃、ロキの優しい唇はそっと離れて行った。


焦点の合わない瞳でぼーっとロキを見ていたら、

「エロい」

と笑ったロキに抱きすくめられた。

いつもなら、嫌がるのに今日はどうしてだか抵抗出来なかった。


どうしてだろう?

この気持ちを、私が知るのはまだまだ先の話。


















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