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落ちてきたのは神様  作者:
空から落ちてきた
13/151

空から落ちてきた12



と言う訳で、冒頭部分に戻る。


「蒼空~晩飯食わせろ~」

ベッドでゴロゴロしながら言うんじゃないわよ。

こいつが来て2週間、ホントに碌な事がない。


3LDKのこのマンション、客間を一室貸し与えたと言うのに、ここに住み始めて一週間でこのあほは、人のベッドに忍び込むようになった。

互いに干渉しないといったくせに、今ではなし崩しの様に私の部屋でほとんどの生活を送ってる・・・こいつ。

まぁ、キス以外はしてこないのだけど、迷惑極まりない。

ベッドはキングサイズなので、離れて寝てはいるものの、朝起きるときっちりこのあほ神様の腕の中に納まってる始末だ。

母親が亡くなって以来、人と一緒に過ごす事の無かった私の温かさを求める心の甘さが、こいつの部屋への侵入を許してしまうと言っても過言じゃない。

決して、このエロ神様には恋愛感情はない。



そして、やつはここに住み始めてすぐに、学校長の意識を操ったのか、神野呂希カミノロキとしてうちのクラスに編入してきた。


まったくもって、色々とけしからん話で。

何が一番面倒って、こいつの女癖の悪さ。

呆れてものが言えないほどなのだ。

この容姿だから、転入早々女子に囲まれた。

これはまぁ、致し方ないにしても。


ロキに色ボケしないのは、親友の咲良とクラスメートの麻美と蜜ぐらいじゃないのだろうか?

この3人は、早くもロキの素行の悪さと性格の悪さを見抜いてる。

このあほは、毎日毎日とっかえひっかえ女の子を食いまくる。

こんな鬼畜が、本当に神様なのかと思わざる負えない。

ロキのお父さん(ファールバウティ)が天界から追放したのも頷ける。

ロキがホントに神様なのかは、住むことが決定してからパソコンで調べてみた。

こいつの説明の通りの名前がずらりと並んだ神様一家。


父親はファールバウティ

母親がラウフェイ

他に兄が2人と義理の兄もいるらしい。

なんとも複雑そうな家庭だ。

まだまだ半信半疑ながらも、信じるしか道は開けない。


ロキが学校に転校して来た初日の私の衝撃は、今でも忘れない。

先生に連れらてやってきた転校生が、うちの白いブレザーを着たロキだったのだから。

椅子から転げ落ちそうになったのは言うまでもない。

完全に青ざめた私は、他人の振りを決め込もうとしたのに、このあほは大きな声で私の名を呼んで、ご丁寧に手まで振ってくれた。

おかげで、学校でさえ私の安住の地は無くなった。

無理やり遠縁の親戚だと皆に言いくるめた。

もうそれしか私に残された道は無かったから。

咄嗟に着いた嘘は、まんまと見破られることなく、今も信じられてる。

家に帰ってから、散々学校では私に関わるなと言ったにも拘らず、こいつは女の子といる時以外、私にべったり付きまとう。


鬱陶しいわ、迷惑だわ。

その上、ロキを気に入ってる女の子からは嫉妬の視線を向けられたり、意味の分からない呼び出しを食らったり。


まぁ、私もこの学校では味方が多い方だから、大して被害は受けてはいないのだけど。

ロキは私を毎日苛々させてくれる。


「なぁ~明日休みだろう~?どっか行こうぜ」

「一人で行け。ってか遊んでる女と行けばいいでしょ」

カリカリとシャープペンを動かす。

確かに明日は土曜日で休みだけど、何が嬉しくてこんな奴と行動しなくちゃいけないのか?


「お前以外の女なら、俺が誘えば皆尻尾振って喜ぶぜ」

「だから、そんな子を誘えばいいじゃん」

ほんとに苛々する。

自分の魅力の出し方をよく知ってるこの男は、エロい視線を送ってくる。

それをヒシヒシと背中に感じながらも、無視して課題をやり続ける。


「お前が良いんだよ。なぁ、いいだろう?」

甘ったるい声でで甘えてくるから質が悪い。

好きな人からのセリフなら、喜んで返事を返すのだが、相手はロキ。

何人に同じようなセリフを吐いてきたのか、このあほは?





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