表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
染まらないイロ  作者: ウモッカ
第二章 南真白
4/22

南真白1

 優歌と口をきかなくなってから、一週間が経とうとしていた。その間に何度か謝ろうと優歌に声をかけたのだけど、鬼の形相で睨まれると何も言えなくなってしまう。それに謝ったところで、自分の幸せをぶち壊してしまった僕を、決して許してはくれないだろう。


 なら一体、どうすれば許してもらえるんだ?

 どうすれば、僕は罪から救われるんだ?


 そして思考回路は、「どうすれば」から「どうして」へと、次第に変貌を遂げていく。黒い霧が生まれる瞬間だった。


 ただ挨拶を交わしただけなのに、どうして僕のせいなんだ?

 どうして僕は、こんな恐ろしい顔を持って生まれてきたんだ?

 どうして僕は…………生きているんだ?


 瀕死の状態だった僕を蘇らせてくれていた『その人』の魔法の言葉は、今にも効力を失いつつあった。暗黒を照らす一筋の光に分厚い雲がさしかかり、徐々に陰りを増していたのだ。


 だからこの時、これっぽっちも予想していなかった。この後、僕の人生を百八十度変えてしまう事件が起ころうとしているなんて――


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ