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あかちゃんのきもち

作者: 和田喬助
掲載日:2011/10/10

 ぼくは、きがついたらここにいた。いったいここはどこなのだろう。


 ここはぷかぷかして、とてもきもちいい。


 でも、まえよりだいぶきつくなった。


 もうすぐ、ここをででいかないと。


 

 そとは、とてもまぶしい。


 ぼくは、そのときはじめて、いきをすった。


 ぼくのおなかについていたものが、きりとられる。


 そして、だれかのうえにうつぶせでのせられた。


 あたたかくて、とてもいいにおい。


 なぜだかわからないけど、これはママだとおもった。


 ぼくのあたまを、ママがそのおおきく、あったかいてでなでた。


 ……なんだか、とてもねむくなってきた。


 

 ぼくはいま、なにかのうえでねている。


 ふかふかしたものが、ぼくのうえにのっている。


 ママとはちがうけど、きもちいい。


 なんだか、おなかがすいてきた。


 ぼくがないていると、ママがやってきて、ぼくをだっこした。


 ママはむねをみせ、ぼくのかおをそこにちかづける。


 ぼくは、おっぱいにしゃぶりつき、おなかいっぱいになるまで、せいいっぱいすった。


 ぼくがかおをはなすと、ママはくちびるをぼくのおでこにくっつけた。


 それはとてもやわらかくて、やさしいにおいがした。


 

 さいきん、ママがいなくなると、だれかがぼくのほっぺたをたたく。


 ママとはちがって、てがごつごつしてる。


 どうしてたたくの? とてもいたいよ。なんで、ママはきてくれないの?


 やっと、ママがかえってきた。ママは、やさしくぼくのほっぺたをなでる。


 そのあとから、ママはそのひとと、おおごえではなしている。


 ふたりは、ものをなげあっている。


 そして、なにかがママにあたって、ママがたおれた。


 

 また、おなかがすいてきた。


 ぼくは、せいいっぱいママをよんでるのに、ずっとねたままだ。


 なんで、おきてくれないの? ママのおっぱいがのみたいよ。


 おしりのあたりが、なんかきもちわるい。


 ママ、はやくとりかえてよ。こんなの、いやだよ。



 ママから、へんなにおいがしている。


 このにおいはなに? それに、ぼくもう、おなかペコペコだよ。


 

 なんか、だれかのこえがきこえた。


 そして、だれかがやってきて、ぼくがねているまえにたつ。


 そのひとは、ぼくをやさしくだきあげた。


 とても、やわらかいてだった。


 


 


 


 


 


 




 


 


 

近年、乳児や幼児への虐待が後を絶ちません。この話を読んでくれた人が将来子供をもつときには、大切に育ててほしいと思います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 赤ちゃんという立場を意識した、ひらがなで率直な感情が書かれていたところが、一見表面的なようで内側の赤ちゃんの状態みたいなものまで想像できました^^ [気になる点] 赤ちゃん目線だからわから…
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