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第21話 『運命の出会い』

「私の名前は、佐々木さくらといいます」

少女は丁寧にお辞儀をした。

抱えているのは、見覚えのある焼き物の重箱。

智也の祖母が大切にしていた品に、そっくりだった。

「この重箱は、おばあちゃんの形見なんです。そしたら急に光が...」

さくらが語る状況は、智也が異世界に来た時と同じだった。

大将が静かに言う。

「その重箱は、料理の神器の一つだ。『盛物の重箱』という」

「料理の神器...」

智也は先ほどの会話を思い出す。

「世界に五つある神器は、それぞれ特別な力を持っている」

大将が説明を続ける。

「『盛物の重箱』は、料理に込められた想いを増幅させる力がある。そして、世界を超えて人々を導く力も...」

さくらは不安そうな表情を浮かべている。

突然の異世界転移に、戸惑いを隠せないようだ。

「佐々木さん、よければうちで働いてみませんか?」

智也は迷わず提案した。

「え?」

「『まかない亭』で一緒に働きながら、この世界のことを学んでいきましょう」

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