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第17話 『料理と魔法の饗宴』

東門では、既に魔物との戦いが始まっていた。

黒い霧のような魔物の群れが、街の結界に押し寄せている。

「みんな、準備はいいですか?」

料理人たちが揃って頷く。

まず、エルフの風の料理が振る舞われた。

それを食べた兵士たちは風を操る力を得て、魔物の動きを妨げ始める。

続いてドワーフの大地の料理。

街の周りに、琥珀色の防壁が立ち上がった。

砂漠の国の太陽の料理は、闇の魔物たちを弱らせる。

光り輝く串焼きを食べた兵士たちの武器が、太陽のように輝き始める。

『星風亭』の面々も全力だ。

「皆さん、これを!」

リリアの魔法菓子が、疲れた兵士たちを癒していく。

「この麺を食べてください!」

ガルドの麺は、食べた者に大地の力強さを与えた。

そして智也は、最後の切り札を準備していた。

「結界の出汁」の完成だ。

「影喰らい様、お願いします」

影喰らいは静かに頷き、出汁に自らの力を付与する。

すると、出汁が漆黒に輝き始めた。

これを街の周囲に撒くと、黒い霧のような結界が形成される。

魔物たちの力を吸収し、さらには浄化する特別な場となった。

「見てください!」

誰かが叫ぶ。

魔物の群れが、少しずつ後退し始めていた。

黒い霧が晴れていくように、魔物たちが消えていく。

そして夜明け。

戦いは終わりを迎えた。

「やりました...」

リリアが疲れた様子で、でも嬉しそうに呟く。

「ご協力、ありがとうございました」

智也は全ての料理人たちに深々と頭を下げた。

カイルが前に進み出る。

「今回のコンクールの結果は...全参加者の勝利としましょう」

「そして、新たな発見がありました」

影喰らいも静かに語り始める。

「料理は、人々を繋ぎ、力を与え、そして世界を変える力を持っている」

街は無事を取り戻した。

そして料理人たちは、新たな絆を得ていた。

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