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ライフ  作者: 道野ハル
アメリア国[後篇]
78/162

威力



アメリア城、王の執務室。




―――コンコン



「入れ」

「失礼致します」



―――ギィ



 部下が入室しても顔を上げることなく、ドグリアは仕事を続けた。


「……先ほど、街の一角で暴動が起こりました」

「……」


 手を止めず、耳だけを傾ける。


「ラシュナ様を支持していた者達によるもので、すぐに鎮圧されましたが……今後も、似たような暴動が起こるかもしません……」

「VQ地区はどうだ」

「試作品を製造する段階に入っております。が、完成にはまだ時間が掛かると……」

「三日だ」

「え?」


 部下は耳を疑った。


「三日後に国民の前で披露する。それまでに何とかしろ」

「そ、それは……!」

「何とかしろ!!」

「……は、はい……」

「行け」

「し、失礼致しますっ」



―――バタンッ



「……」


 分かってはいた。ラシュナを味方に付けただけでは、自分に反する者を抑え込むことは出来ないと。


 しかし、やはり腹立たしい。何もできない無能な者たちが寄り集まり、逆らってくることが心底腹立たしい。


「ふっ……」

 

 だが、直に終わるだろう。


 強大な力には、誰も逆らうことができない。




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