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ライフ  作者: 道野ハル
オウド国
47/162

危機



―――ゴォォォォッ



 突然、爆発が起こった。しかしスイッチは押されていない。……火災が原因で起こった爆発現象か。辺りを見回す。男達はなんとか無事だった。


「……身体を低くして、最小限の呼吸で窓に向かえ!」

「!は、はいっ」

「ひいいいっ」


 全員が窓の下に集まる。俺は身を乗り出して、下にいるリンに向かって叫んだ。


「リン!時間がねえ、今から一人ずつ降りさせるから受け止めろ!」

「!、わかった」



―――ザワッ



「こ、ここから飛び降りろってことか!?」

「む、無理だ!」

「この高さから落ちたら……」


 男たちがざわつく。無理もないが、四の五の言ってる暇は……


「信じようではないか……」

「!」

「「「「!!」」」」


 首謀者の男が口を開いた。


「我々を誰一人傷付けず、この期に及んでもまだ助けようとする……この者を信じよう……」

「……」


 もう、騒ぐ者はいなかった。


 一人、また一人と窓から避難させる。やがて、俺と首謀者の二人だけになった。一人なら抱えて降りられる。そう思って男に手を伸ばそうとした、その時



―――ドォォォンッ!!



「「!!」」


 二度目の爆発……!


「リン!!」

「!!」


 咄嗟にリンの名を呼び、男を窓から突き出した。


「!お前っ……」



―――ゴォォォッ


―――バチバチバチッ



 赤い炎が燃え盛る。きっと、男はリンが受け止めたはずだ。俺も早く出なければ……


「イオリ」


 ふと、名前を呼ばれた。



“イオリ”



 ……そういえば、前にも同じようなことがあった。声のする方に、無意識に手を伸ばす。



―――ガシッ



「おいしょ」



―――グイッ


―――バッ



 身体が宙に浮く。煙の向こうに空が見えた。




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