年上
翌朝。
『……』
「(もぐもぐ)」
昨日、ラルフは遅くまで帰ってこなかった。どこに行ったのか気になって何となく起きてたけど、なかなか帰ってこなかった。私はいつの間にか寝ていたらしく、気付くと朝になっていた。
「ふあに(なに)?」
『!いや、なんでも……』
「(ごっくん)なんか言いたそうだけど」
『え』
ラルフだけでなく、前に座るユラさんとイオリさんも不思議そうな顔で私を見てる。……言った方がいいのかな?
『……いや、昨日の夜、たまたま外に出てくラルフを見たから、どこに行ったのかなと思って』
「……」
「「……」」
あれ……。また静かになっちゃった……。
「タナカってさ……」
いつになく真剣な目で私を見るラルフ。な、なに……?ラルフは私の方に身を乗り出して、なおも真剣な眼差しで口を開いた。
「俺のことすきなの?」
『は……』
は
は
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?』
「うるさっ」
不本意ながら身体が熱くなる。顔にも熱が籠る。
いや、でもこれは好きだからとかそうゆうことじゃなくてそうゆうワードを言われたがゆえの反射的なものだ、そうだ、だって仕方ないじゃん、こんなこと言われたことないし、腹立つけどこいつイケメンだし、ってか顔近!!落ち着け、落ち着けわたし!!
『意味わかんない意味わかんない、え、頭大丈夫?』
「顔あかいけど大丈夫?」
『いやあれだから、こうゆうシーンに免疫ないだけだから、すいませんねなんか』
「なんで謝られたの?」
ダメだ、異星人には通じない……!
「……タ、タナカ殿はラルフのことを心配した、というこであろう?何人たりとも夜に一人で出歩くのは危険だし……な!」
『!!そ、そうですそうです!!親心です!!』
「親じゃねえだろ」
『いや年上なんで!私の方がラルフより三つも上なんで!!』
「「そうなんだ」」
『ええ!!』
そういえば自分の年齢言ってなかったな。ちらっとラルフを見る。ラルフはきょとんとした顔でこっちを見ていた。ちょ、なに戦線離脱して……
「あははっ」
『!』
また、この笑顔だ。子供みたいに無邪気な笑顔。
「タナカって、俺より年うえなんだ」
『ど、どう見てもそうでしょう……』
「あはははっ」
なにがそんなに楽しいのか分からないけど、ラルフは暫く笑ってた。




