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ライフ  作者: 道野ハル
オウド国
42/162

年上



 翌朝。


『……』

「(もぐもぐ)」


 昨日、ラルフは遅くまで帰ってこなかった。どこに行ったのか気になって何となく起きてたけど、なかなか帰ってこなかった。私はいつの間にか寝ていたらしく、気付くと朝になっていた。


「ふあに(なに)?」

『!いや、なんでも……』

「(ごっくん)なんか言いたそうだけど」

『え』


 ラルフだけでなく、前に座るユラさんとイオリさんも不思議そうな顔で私を見てる。……言った方がいいのかな?


『……いや、昨日の夜、たまたま外に出てくラルフを見たから、どこに行ったのかなと思って』

「……」

「「……」」


 あれ……。また静かになっちゃった……。


「タナカってさ……」


 いつになく真剣な目で私を見るラルフ。な、なに……?ラルフは私の方に身を乗り出して、なおも真剣な眼差しで口を開いた。


「俺のことすきなの?」

『は……』


 は


 は


『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?』

「うるさっ」


 不本意ながら身体が熱くなる。顔にも熱が籠る。


 いや、でもこれは好きだからとかそうゆうことじゃなくてそうゆうワードを言われたがゆえの反射的なものだ、そうだ、だって仕方ないじゃん、こんなこと言われたことないし、腹立つけどこいつイケメンだし、ってか顔近!!落ち着け、落ち着けわたし!!


『意味わかんない意味わかんない、え、頭大丈夫?』

「顔あかいけど大丈夫?」

『いやあれだから、こうゆうシーンに免疫ないだけだから、すいませんねなんか』

「なんで謝られたの?」


 ダメだ、異星人には通じない……!


「……タ、タナカ殿はラルフのことを心配した、というこであろう?何人たりとも夜に一人で出歩くのは危険だし……な!」

『!!そ、そうですそうです!!親心です!!』

「親じゃねえだろ」

『いや年上なんで!私の方がラルフより三つも上なんで!!』

「「そうなんだ」」

『ええ!!』


 そういえば自分の年齢言ってなかったな。ちらっとラルフを見る。ラルフはきょとんとした顔でこっちを見ていた。ちょ、なに戦線離脱して……


「あははっ」

『!』


 また、この笑顔だ。子供みたいに無邪気な笑顔。


「タナカって、俺より年うえなんだ」

『ど、どう見てもそうでしょう……』

「あはははっ」


 なにがそんなに楽しいのか分からないけど、ラルフは暫く笑ってた。




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