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駄作は駄作なんだよ集

ぼくは僕か、

作者: 直野

ともだちが言った

「ともだちってなに」

僕は言ってあげた

「いっしょに遊んでいるやつ」

ともだちとはあまり遊んでいなかった



クラスメイトが言った

「家族ってなに」

 ぼくは言った

「血がつながっているやつ」

クラスメイトは養子だった



君は言った

「愛ってなーに」

僕は言ってあげた

「その人のことをずっと覚えてるということ」

君は忘れんぼうだった



ぼくは言った

「僕ってなに」

ぼくは言った

「僕はぼくで僕ということ」

ぼくも僕も何も思えなかった

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