あと
あぁ、あぁ、あぁ。
だから言ったのに。
嘘なんてついてないって言ったのに。
さっきまで偉そうに見下していた瞳が、収縮を忘れてしまっているじゃないか。
何もおかしいことじゃぁないけれど。
彼の言ったことを信じないからこうなったんだ。
昨日も彼は忠告していたのに。
まともに取り合わないから、苦しむことになったんだ。
結局、自業自得じゃぁないか。
こんなに滑稽な話があるだろうか。
さんざん忠告を無視してひどい扱いをしてたくせに。
いざその時になれば死にたくないと喚く。
縋る手はわざわざ解かずともすぐに力が抜ける。
先生には、それがわかっていたのに。
それだから、ちゃんと忠告してくれていたのに。
たくさんたくさん無視してきたのは、あなただったでしょう?
違わないよね?
作った余所面で、その醜い中身を隠せるなんて、思っていたわけではないでしょう?
てんで見当外れな意見は求められてないって、気付かなかったわけがないでしょう?
とっくに、きづいていたはずでしょう?