絶望の中に…
タツヤを追いかけ家が見える所に着き玄関を見るとドアが壊されていた…
そんな…ミク ヒナ…
そうしていると…タツヤが家から出てきた!
僕はタツヤに近づいて行った
「家が…ミクとヒナは…?」
「いなかった……」
僕は急いで家に入ると…部屋は荒らされ!そして血が散乱していた…
「ミクとヒナは?それにこの血は誰の?二人は無事なの!?」
僕は泣きながらタツヤに聞く…
「わからない…!」
二人が呆然としていると泣き声が聞こえてきた!
「この泣き声は!」
僕達はすぐにヒナの泣き声だとわかり!その方へ向かった
その場所に行くとやはりヒナの泣き声で、ミクとヒナが車に乗せられ、出発する瞬間だった!
二人の兵隊は
「大人しくしていろ!お前らは……………なのだから」
ミクは兵隊に銃を突きつけられ、ミクはヒナを抱き締めていた
「ヒナ大人しくて…大丈夫だからね…」
「怖いよママー…」
そうしている間に車は動きだし
僕は何も出来ず見ているしかなかった…だが
タツヤは!
「待ちやがれ!!」
車を追いかけ走っていた
道が悪く余り速度が出せない車に必死に付いていった
その時…
ヒナが追いかけるタツヤに気づき
「タツヤがいるよママ」
「えっ?タツヤ?」
そしてその言葉に兵隊が気づいてしまった
「おぃ何かが追いかけて来るぞ」
「邪魔だ、殺せ!」
ライフルをタツヤに向け頭に標準を合わせる…
「タツヤ来ないでー!」
必死のタツヤにミクの声は聞こえてはいない
そして兵隊の指が引き金を引く瞬間瞬間!
ミクが兵隊に体当たりをした!
パーン!と銃声が鳴り!タツヤは地面に倒れこんだ…
「ちっ邪魔しやがって!だが当たった」
「そんな…嫌ー!!!タツヤー…」
泣き叫ぶミクとヒナを乗せた車は速度を上げ見えなくなっていった
僕はタイヤの跡を追いかけ走っていた…
そして地面に倒れ血を流したタツヤを見つけた…
「血だ…そんな…タツヤまで居なくなったら僕は僕は僕は…」
「まだ死んでねえ…!!」
タツヤは起きて右肩を押さえていた
弾はミクの体当たりで反れて右肩に当たっていた…
もしミクが邪魔をしなければ弾は頭部に当たって即死だったのかもしれない…
「良かった…死んでなくて本当に…!!早く手当てしないと」
「…そんな事よりも追いかけないと…ミクが…ミクが…」
地面から立ち上がり追いかけようとしている
「ダメだよ!凄い血だよ…このままじゃ」
僕の手を払いのけてタツヤは
「助けられないなら死んだ方がマシだ……!」
そんなに…タツヤはミクの事…僕は本当に…
そう思った時タツヤは地面に倒れ意識を失った
「タツヤ…タツヤ…タツヤ…死なないで」
僕は必死にタツヤを呼ぶ!
そして…そんな僕達を見ている
一人の影が僕達を見つめていた…