葛藤
最近は、みんなとも学校でも話せるようになったので今日は、久しぶりに4人で帰ろうと教室で2人で待っていたけれども遅かったので香那が色々聞いて来た。
なぜ歩が私のことが好きだと言った時驚かなかったのか、これからどうするつもりなのか。
「私、歩は本当に優しくて、かっこよくて、勉強も出来て、真面目でデートもいつもとは違う歩だったけどこれから違う歩を知って行きたいと思った。」
「じゃあ、、、」
「でも、歩は私のこと本気で好きでいてくれてる。それなのに男の子として好きだって彼氏にしたいって思ってない私が付き合っていいなんて思えないの。」
そう言うと香那は違う質問を投げかけてきた。
「今の話を聞いてると匠のことは眼中にないってことだよね。4人で同じ時間を過ごしてきて、匠も梨花のこと好きだって言ってる。それなのになんで最初に出てくるのは歩で、そんなに考えるのも歩でそんなに褒めるのも歩なの?」
香那は何1つ間違ったことは言ってない。4人のことが落ち着いた時に一番に浮かんだのは歩の顔だった。
「ほらね、返す言葉がないでしょ。匠と付き合う気がないなら早く振ってきてよ。可哀想じゃん。それとも匠のことも考えてたとでも言う気?」
やっぱり香那は匠のことが大好きなんだな。そうだよね。
「わかった。言ってくる。でもね、歩のことは、申し訳ないけど匠以上に大切だから付き合ってから、やっぱりダメでした、なんて私言えない。だから、そんなすぐに答え出せないよ。」
そう言うと少し微笑みながら香那はこう言ったんだ。
「でも、今のままで答えが出るとは私思わないよ。だからもう一度デートに行ってきたらいいと思う。」
そんなことしたら私は絶対に歩のことを好きになってしまう。
いや、違う。きっと、もう私は、、、
「嫌だよ。私、絶対歩のこと好きになる。そんなの嫌だ。絶対に嫌だ。」
私が好きだと言えば付き合える嬉しさなんかよりもいつか来てしまう別れの辛さの方が重くて考えれば考えるほど苦しくて、どうしようもない気持ちになる。
「なんで嫌なの?正直になろうよ。もう好きなんでしょ。」
心の底で鍵をかけていた扉が少しずつ開いてしまうのがわかって来てもう開けようとしているのも自分でわかっていた。
だからこそじゃあ付き合おうと言えるほど簡単な話ではなかった。
「好きだよ、大好きだよ、毎日考えて苦しくなるくらい大好きだよ。でも、怖いの。」
急に背中に温もりを感じた。
ずっと包まれていたいようなそんな温もりを。
「なんで怖いなんて言うんだよ。そんに好きでいてくれてるなら俺と付き合ってよ。なんでダメなの。俺、わかんないよ。」
後ろから聞こえたのは、涙声で話す歩の声だった。
「私だって歩と付き合いたいよ。でも、振られるのが怖いよ。」
そう言うと私の前に来て話始めた。
「俺ってそんなに信用ない?俺はどれだけの時間梨花を見て来たと思ってるの?毎日毎日抱きしめてあげたい気持ち抑えてやっとこの前告白出来たんだ。振るなんて言うなよ。俺は絶対に振らない。でもな、もし梨花が俺と付き合いきれないと思ったらその時は別れる覚悟は出来てる。だから嫌になったら俺のこと振ってくれて構わない。だから始めてみないか?」
私が俯いていると彼は続けて私に真剣な眼差しで心に訴えて来た。
「梨花、好きだよ。
俺と付き合ってほしい。
梨花のすべてを受け止める。」
こんなに想ってくれているのに本当に嬉しくて付き合おうとしている自分と歩のことを信じきれていない自分がまだ戦っていた。
ガラガラガラ
「おぉ、みんないるじゃん。帰ろうぜ。」
「ちょっと匠、、、」
あまり空気を読めない匠は状況が読めないまま香那に連れていかれた。
このままうやむやにするのも良くないけれど、じゃあお願いしますとも言えなかった私はずっと黙っていた。
そうしていると歩が沈黙を破った。
「梨花、提案がある。」
恋って難しい




