時の流れ
今回短めです!
テストも終わり、夏休みが始まったのだが駿くんが地方からやって来たこともあって、東京観光がしたいと言っていろんなところへ連れて行くことになった。
「駿くんってどこの高校だったんだっけ?」
そういえばちゃんと聞いてなかったような気がしたので、これと言った話題もなかったので聞いてみた。
「言っても分からないなと思う。結構田舎だから。」
「何県なの?」
「恥ずかしいから内緒」
「ケチ〜」
「まぁそのうちわかるよ。」
せっかくの話題が一瞬にしてなくなってしまった。どうしようかと困っていると香那が仲良く駿くんと話していたので、安心して、歩と話をしていた。
「あ、そういえば、駿くんじゃなくて駿でいいよ。香那はそう呼んでくれてるし。」
「あーわかった。」
駿と呼び捨てにしてしまうと匠の穴がまた一つ駿くんで埋まってしまう気がして私は心の中で駿くんに対して距離を置くようにしていた。
私だけは忘れてはいけない。匠のこと。香那はあんなに好きだったのに駿くんが仲良くなって話す時間が増えてからノートを書いている姿を一度も見ていない。歩は少しずつ男同士で仲良くしているので、私は匠のこと絶対に一日も忘れてはいけない。匠がどこかで見守っているような気がして、でも、匠は自分以外の誰かがそこにいることを望んでる気もした。いや、ダメだ。私は約束したんだ。歓迎パーティーをするんだと、待っているんだと。
「梨花、すごい顔してるよ?つまらない?」
と心配そうに聞いてきた。
こうして、駿くんは私の機嫌を伺うときがある。それもまた少し気に入らない。
最初は不思議で面白いと思っていたが私の機嫌伺いばかりしている気がして嫌になってきているのだ。
「いや、大丈夫よ。夏バテかな。」
と軽く流した。
2人は匠のこと忘れてしまったのだろうか、話題にすら出てこないのがどうしても気に入らなかった。




