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明日は  作者: しずく
2/22

勉強会

今日は、勉強会をしようと歩から提案があって、わたしの家に集まることになった。


「分かんないよ、テストなんか知らない。」

と言って香那は投げだしてゲームをやり始めた。


彼女は、大学へ進学する気もなくただただ留年しないためだけにこうして、勉強会の時だけ一緒に勉強をしてとても頭の良い歩にテストに出やすい所などを聞いて丸暗記してテストに臨み、終ると終日遊び惚ける、という暮しをしている。


本当は、香那はとても頭が良くもっと上位の高校に行く予定だったが彼女が受験をする前に両親が離婚し、金銭的に大学に行くことが難しくなってしまったのであった。そのことがあって彼女は私達と同じ高校を受けることを決め、勉強すらもしなくなり、格好は派手になり、お嫁さんになると言い始めたのだ。


しかし、元は勉強ができる子なのでテスト前に少し頑張れば点数が取れてしまう。そのことに対し、尊敬する気持ちと共に少し、ほんの少しだけ世の中は不公平だと感じてしまうことがある。


「梨花!」


「おい、梨花!」

「え、どうしたの」


3人が心配な表情をしながら私の顔を見つめていた。


「今、すごい顔してたぞ。」

「うんうん、体調悪い?大丈夫?」

「いや、大丈夫だよ、問題難しくってさ」

と言いながら笑って誤魔化すことにした。


「あーーーー腹減った。なんか食いに行かね?」

「ふふふふふふふふ。言うと思ってました。これを見なさい!」


「お前、キモいぞ。」

「そんなこと言う匠には、あげませんー、梨花、歩、匠なんて無視して食べよう。」

と彼女は得意げに彼女が作ってきたお弁当を机に広げた。


「すごいな、これ。いつ作ったの?」

と少し嬉しそうに歩が香那に聞いた。


「えっへん。今日の朝でありまーす。」

とまた、得意げに話し始めた。

「えっと、これは梨花の好きな枝豆とハンバーグとメロンで、これが歩の好きな春巻きとプリンで、、」

香那は途中で言葉を詰まらせた。


「俺のは?」

と上機嫌に匠が尋ねる。


「あるわけないでしょ。」

と言いながらも少し照れていたのがわかった。


「しょうがないわね。はい、オムライス。」

と言って彼女は匠に見せた。


全部紹介が終わったところで少しずつお互いの食べ物を取って食べた。

そして、私は気づいてしまったのだ。

彼女の視線が意味することを。


枝豆やハンバーグだけではなく、オムライスも全部私の好きなものだったりするわけですよ。

匠は子どもっぽいものが好きそうだなと思った。

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