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明日は  作者: しずく
13/22

初めての喧嘩

歩のことを全く意識をしてないわけではなく、時々見かけると女の子と歩いてるんじゃないかと確かめてしまうが、あの時からクラスメイトや知らない女の子といるところを見ることはなくなった。


香那は自分から何を言っても弁解できるなんて思っていなかったので、奇跡だけを信じて待つことしか今の私にはできなかった。

でも、香那は本当にいい子なのだと思う。見損なったと言いながらも学校中で私の噂が流れている様子はなく、後から聞いた話では何か噂が立ちそうなことがあると上手く誤魔化してくれていたらしい。

自分がこんなにひどいことをしているのに、なぜ私の親友はこんなにも優しいのだろう。

その優しさが皮肉にも私を更に辛くさせた。


だからこそ、匠とは絶対に幸せでいなければならないと思ったのにも関わらずいきなり喧嘩をしてしまったのだった。


それは数日前


「またクラスの男子と話してたよな。

いつから梨花はそんな男好きになったんだよ。」

と言って来たので


「クラスの男子と話してただけなのになんでそこまで言われないといけないの?」


「だって、すごい楽しそうだった。

結局男なら誰でもいいんだろ。」


「話しかけられたのに嫌な顔できるわけないでしょ。私のこと信じてなさすぎじゃない?」


「歩からころっと俺に乗り換えたやつのことなんて信じられるわけないだろ。」


「私のこと信じてなかったんだ。もういいよ。」


という感じにありがちな口喧嘩をした。


信じられないと言われても仕方がないことは分かっているけれど、実際に言われるとかなり辛い。


泣きながら歩いていると歩に会った。


「なになに。匠と喧嘩でもした?」


色んな感情が溢れて来てずっと私は泣いていた。

それを歩は全て受け止めてれた。

落ち着いてから話すと歩は


「やきもち妬いてるだけだって梨花もわかってるんだろ。確かに匠は今回言いすぎたと思うからこちらから謝りに行く必要はないと思うけど、謝って来たら許してやりなよ。」


「わかった。ありがとう。」


歩はとても優しくてなんであんなことがあったのに優しく出来るんだろうと思うと涙が止まらなかった。

それをまた歩は泣くまでそばにいてくれて家まで送ってくれた。


「あいつ、子どもっぽいとこあるけど、いいやつだから許してあげて。」


と優しい笑顔で言った。

そして、思い出したかのように


「あ、梨花

俺はまだ梨花のこと好きだよ。」


と言って帰ったのだった。


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