ONE FOR ALL ALL FOR ONE
戦争 差別 貧富の差 この3つの現象は自然に起こせるものではない
しかしこの三つをいとも簡単に起こさせる条件が三つ存在する
一つ目は政治などの政権を握った人
二つ目は放った一言で世界をも変えさせる権力を持つ人
三つ目は人権をも覆せる人
そうこの三つを兼ね備えている人こそが 戦争 差別 貧富の差
も現象を起こせる その人こそが「王」だ
この物語はそんな世界を強く生きぬいた青年の物語
一話
ここはバネージュというのどかで資材や物資などが豊富な村
人種差別もなく お互い助け合いながら村人達は暮らしていた
しかし そんな資材や物資などが豊富な村を王国軍は見逃すわけがなかつた
今日もいつものように村人達は普段の生活をしながらのんびりと暮らすはずだった
しかし今日はそんな幸せな時間が壊されていく
いきなり国軍が現れ 村から物資や資材を全部奪うと村に火矢を放った
炎はすぐに燃え広がり 村は瞬く間に火の海と化した
しかし それだけでは終わらなかった
反乱を防ぐため 兵士達は次々と村人達を殺していった
それからというもの あんなに静かで笑い声が耐えなかった村が
一気に悲鳴と断末魔に変わった
村人達は右往左往に逃げ回る
悲鳴を叫びながら逃げる女性
邪魔だと言いながら人混みをかき分ける若い男性
中には神に助けを乞う老人や
自分の母親を探す子供さえいた
しかし国軍はそんな者に慈悲をかけることなく殺していく
そう 女子供関係なく....
そんな悲鳴が飛び交うなか 一人の少年が猛スピードで逃げていた
少年は息を荒げ 靴もはかず そこら中に転がる屍を飛び越えながら
猛スピードで走る
次の瞬間
鋭い痛みが少年の右足にはしると 少年はその場にうずくまるように倒れた
右足には兵士が放ったであろう弓矢が深く刺さっており
しかし少年はすぐに体を起こし
フラフラとおぼつかない足取りで右足を庇いながら逃げていく
そうして 少年は最後の力を振り絞り村から少し離れた山の頂上まで逃げきった
少年は右足を庇いながら木にもたれかかるようにゆっくり座った
そこからは火の海と化した村が見えていた
村がある場所はもう炎しか見えなかった
「ど...うして..... な...んで..... 父...さん 母さ...ん」
少年はそうつぶやきながら眠るように目を閉じた
昔の夢をみていた 母さんと父さんと一緒に村の近くの川で釣りをしている夢で
父さんが大物を釣り上げたとはしゃいでいるのを見て
僕の隣にいた母さんが微笑んでいた
僕は獣人と人間の間に生まれたハーフ
父さんが獣人で母さんが人間
僕は母さんの血を濃く受け継いだのか人間らしい顔つきになった
僕の村バネージュ村は獣人やエルフなど様々な人種達
そして普通の人間達と仲良く暮らしてた
だけどある時、国軍がきて 村から資材や物資を奪って村を燃やした
父さんは母さんと僕に
「生きていたらあの川で落ち合おう」といい槍を持って家を出た
母さんは俺の手を握り家を出た
僕と母さんは必死に逃げた でも兵士が放った弓矢が母さんの胸に刺さって
その場に倒れた 僕は泣きながら母さんの手を離さなかった
「逃げ.....なさい あ..なたひとりでも....」
「嫌だ!! 母さんも!」
「母さんはもう....ダメ.....だから.... 」
「嫌だ嫌だ!! 父さんと約束したじゃんか! あの川で逢おうって!」
「お願い.....」
そう言って僕の目から溢れ出る涙を指で拭った
母さんの胸は血で服が真っ赤に滲んでいた
「わかった.......」
僕は涙を拭いた すると母さんがポケットからあるものを出した
「お願い......これを...................」
そこで夢は途切れ 僕は目を開け 数回瞬きをした
「ここは.....?」
ゆっくり体を起こし周りを見渡すとそこは見ず知らずの部屋で
そして近くのソファで男性がイビキをかきながら眠っていた
「あれ.... 僕 確か...... 」
そう考えているソファで眠っていた男性がゆっくり起き上がった 男性はあくびをしながらあたまをかく
するとその男性と目があってしまった
すると男性は目をこすりながら僕の寝ていたベットに腰をかけた
「おぉっ! 目覚めたか! 良かった良かった!」
そう言いながら僕の頭を優しく撫でた
僕は少し懐かしく思えた
「ここはどこですか?」
そう尋ねる男性が快く答えてくれた
「ここはタンジェル王国だよ 君はここから離れた森の頂上で倒れているのを私が見つけたんだよ
一体あそこで何があったんだい? 君は右足に弓矢が刺さってたし ましてや足なんか血だらけで」
そう聞いた僕はハッとなりベットから飛び出そうとしたが 右足に鈍い痛みが走りその場に倒れた
「どうしたんだい? まだ怪我は治ってないのにどこに行こうとするんだい?」
そう言いながら僕の肩を持ち 立たせてくれた
「 行かなきゃ! 父さんがいるあの川に!」
初めて書いた小説です
所々 意味がわからない 誤字があるかもしれませんが
最後まで見ていただけたらこれ幸いです
まだ執筆途中なので 思いついたらかきたします