089.外食
ジャヌコの駐車場で、マー君に電話した。
丁度、散髪が終わったらしい。フードコートで落ちあう事に決まった。
真穂にその旨、メールする。
フードコートに入ると、マー君はカウンターの行列に並んでいた。俺と真穂も最後尾に加わる。
マー君は、ゆうちゃんに席取りさせていた。
ゴミニートが役に立ってる。
まぁ、普通の目には人間に見えるもんなぁ。
ゴミニートは相変わらず、ヘドロを纏っていた。
俺達がヤキソバとかを持って席に着くと、隣の席から女子高生グループが話し掛けて来た。
真穂の知り合いだ。
目当てはイケメンのマー君か。
何かわかりやすいなぁ。
真穂に紹介されて、俺とマー君は軽く挨拶したが、ゴミニートは無言。ヘドロが濃くなっただけだ。
真穂が、祖母ちゃんが怪我して介護リフォームする事になったから、旅行はキャンセルした、と説明する。
女子高生達は心底同情して、手伝いを申し出てくれた。
いい子達だ。
巻き込む訳にはいかない。
ゴミニートのヘドロから雑妖が噴出した。
マー君が女子高生に話し掛けられ、話を合わせて軽く笑う。
大人の余裕。
俺から見てもカッコイイ。
ゴミニートは更に激しく雑妖を放出している。
食欲が失せたが、食べないと動けないので、なるべく視ないようにして、黙々と食べた。
真穂がサービスカウンターに預けていた品を手分けして車に運ぶ。マー君が、ゆうちゃんにも手伝わせた。
カーテン、こたつ布団、座布団……今日は細々した物が中心。家具や家電は、次回の予定。
支払いには、色々売った金と発掘した金を充てた。