表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
汚屋敷の兄妹  作者: 髙津 央
第四章 賢治の十二月二十六日~十二月二十八日
89/130

089.外食

 ジャヌコの駐車場で、マー君に電話した。

 丁度、散髪が終わったらしい。フードコートで落ちあう事に決まった。

 真穂にその旨、メールする。

 フードコートに入ると、マー君はカウンターの行列に並んでいた。俺と真穂も最後尾に加わる。

 マー君は、ゆうちゃんに席取りさせていた。


 ゴミニートが役に立ってる。

 まぁ、普通の目には人間に見えるもんなぁ。


 ゴミニートは相変わらず、ヘドロを纏っていた。

 俺達がヤキソバとかを持って席に着くと、隣の席から女子高生グループが話し掛けて来た。

 真穂の知り合いだ。


 目当てはイケメンのマー君か。

 何かわかりやすいなぁ。


 真穂に紹介されて、俺とマー君は軽く挨拶したが、ゴミニートは無言。ヘドロが濃くなっただけだ。

 真穂が、祖母ちゃんが怪我して介護リフォームする事になったから、旅行はキャンセルした、と説明する。

 女子高生達は心底同情して、手伝いを申し出てくれた。


 いい子達だ。

 巻き込む訳にはいかない。


 ゴミニートのヘドロから雑妖が噴出した。

 マー君が女子高生に話し掛けられ、話を合わせて軽く笑う。


 大人の余裕。

 俺から見てもカッコイイ。


 ゴミニートは更に激しく雑妖を放出している。

 食欲が失せたが、食べないと動けないので、なるべく視ないようにして、黙々と食べた。


 真穂がサービスカウンターに預けていた品を手分けして車に運ぶ。マー君が、ゆうちゃんにも手伝わせた。

 カーテン、こたつ布団、座布団……今日は細々(こまごま)した物が中心。家具や家電は、次回の予定。

 支払いには、色々売った金と発掘した金を充てた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【関連  「汚屋敷の跡取り
ゆうちゃん視点の話で「汚屋敷の兄妹」と全く同じシーンがあります。

▼用語などはシリーズ共通設定のページをご参照ください。
野茨の環シリーズ 設定資料(図やイラスト、地図も掲載)
地図などは「野茨の環シリーズ 設定資料『用語解説17.日之本帝国』
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ