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汚屋敷の兄妹  作者: 髙津 央
第四章 賢治の十二月二十六日~十二月二十八日
81/130

081.命令

 ノリ兄ちゃんとツネ兄ちゃんが、額を寄せあって小声で相談する。すぐに話がまとまり、ノリ兄ちゃんはクロエさんに命令した。


 クロエさんが、ゆうちゃんの部屋に入る事は禁止。

 クロエさんが、ゆうちゃんに掃除の仕方を教える事。

 ゆうちゃんが自ら部屋からゴミを出したら、クロエさんが、ゴミ焼き円に運ぶ事。

 ゆうちゃんが自ら掃除している限り、クロエさんが、答えられる質問に答える事。

 ゆうちゃんが自ら掃除しない場合、クロエさんが、部屋の物を全て窓から出す事。


 「かしこまりました、ご主人様」

 クロエさんは、ゴミ袋の束を抱えて二階に上がった。

 俺達は物の選別に入る。

 叔父さん、マー君、クロエさんが抜けても、予定より早く作業が終わった。

 ノリ兄ちゃんがあっという間にゴミを焼いてくれる。


 高そうな鍋セットが箱ごと出て来た。

 ステンレスの立派な奴だが、祖母ちゃんには重過ぎる。売ってみんなへのお礼の資金にしよう。

 他にも売れそうな物は、取敢えずガレージへ。

 大した金にならないのはわかってるけど、少しでも足しにしたい。


 午後の予定を話し合う。

 階段と縁側の物を出す事に決まった。物が出せたら、俺とツネ兄ちゃんでリサイクルショップに行って、帰りに病院に寄る。

 話がまとまった所に、コーちゃんと政晶君が昼飯に呼びに来た。

 藍ちゃんが二階のクロエさんと、ついでにニートにも声を掛ける。


 藍ちゃんは、クロエさんだけを連れて戻ってきた。

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【関連  「汚屋敷の跡取り
ゆうちゃん視点の話で「汚屋敷の兄妹」と全く同じシーンがあります。

▼用語などはシリーズ共通設定のページをご参照ください。
野茨の環シリーズ 設定資料(図やイラスト、地図も掲載)
地図などは「野茨の環シリーズ 設定資料『用語解説17.日之本帝国』
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