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汚屋敷の兄妹  作者: 髙津 央
第三章 真穂の十二月二十五日~十二月二十六日
59/130

059.人手

 「お、頑張ってるなぁ。五万とガソリン代実費で、期間中の運転手。日当五万追加で、大掃除の手伝いしたげるけど、どう?」

 マー君と米治叔父さんが来てくれた。マー君は叔父さんの軽トラから、超笑顔で降りて来た。叔父さんは、苦笑いしながら運転席から降りた。


 高いのか安いのかわからないけど、人手は多い程助かる。

 お兄ちゃんと相談して、発掘したお金を数えた。玄関、廊下、台所で合計二十三万円ちょっとあった。

 これでお願いしたら、快く引き受けてくれた。


 他のみんなにもお礼しないと。

 こんな特殊清掃、タダ働きなんてさせられない。


 「これ、こんなにあってどうすんの? 双羽(ふたば)さんに箱、洗ってもらって、リサイクルショップに売った方がよくない?」

 目から鱗。その発想はなかった。

 中はキレイな新品をそのまま捨てるのは、気が引けてた。でも、置いてても使い切れる訳ないから、どうしようかって、ちょっと悩んでた。


 マー君凄い。


 「ネットオークションは時間掛かるからやめとこうな」

 「近くのお店、検索してくる!」

 私は部屋に戻って、ノートパソコンを起ち上げた。

 隣の矢田山(やだやま)市内のリサイクルショップが一番近い。ネット査定もしてる。

 庭に出て、在庫の山の品名と数をメモして、メールを送った。


 庭に戻ったら、叔父さんとマー君が灰の袋を軽トラに積んでいた。

 双羽(ふたば)さんに箱の洗浄をお願いして、私はガレージの物出しに取り掛かった。

 取敢えず、ここが一番、物が少ない。後で家に戻す物の仮置き場にする。

 マー君、クロエさんも手伝ってくれて、すぐに空っぽになった。

 双羽さんが、排ガスと埃でドロドロのガレージをキレイさっぱり、洗い流してくれた。

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【関連  「汚屋敷の跡取り
ゆうちゃん視点の話で「汚屋敷の兄妹」と全く同じシーンがあります。

▼用語などはシリーズ共通設定のページをご参照ください。
野茨の環シリーズ 設定資料(図やイラスト、地図も掲載)
地図などは「野茨の環シリーズ 設定資料『用語解説17.日之本帝国』
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