クリスマスの日はもう 急
くっ、許せっ...!
アーケ:「これでひとっ飛びじゃあぁぁぁ!」
ヒマリ:「うぁぁぁあぁああああ!天井にぶつかるぅぅぅぅぅ!」
よっしゃ、このままの軌道でいけばおそらく足場前には飛べるんじゃない!?
そっからはまぁ...今思い付いたけど【スッ】とかでいけそうな気がするよね。魔法なんてイメージできて適正に合ってたらなんでも出来るんだから。このくらいなら余裕なはず...!
ドンッ シャリララ
あれ?なんか音が鳴った...?まぁ大丈夫でしょ。ヒマリちゃんもいる...もんね。
誘拐犯B:「やばい!A(仮称)でも間に合わねぇ!ピーーーッッ!!!」
ホイッスルで仲間を呼ぶようになってるのかも...そしたらまずいよね!?てか今ので複数人確定なのね!?本当にそれだけは最悪なんだけど...
誘拐犯A:「これでもくらえ!あれ?銃どこやったっけ...あれあれあれ!?あ、あった!」
バンッ
うわっ!っとぉ、危ない、結構すれすれかすったー!...でもあの二人からはもう安心できるはず。もう少しで天井だからー。とは言ってもまだまだあいつが呼んだお仲間さん達が来るんだろうけど...
というか全員銃とか持ってるのかな...そしたら結構詰み感あるけども...その時はその時で解決していったらいいよね。
ってことで、一旦着地に全神経使おーう。もういいかな...?いや、あとちょっと...ここ!
アーケ:「スッ...」
よっしゃよっしゃ、上手に足場に着地成功できたー。なんかわかんないけど上に上がる慣性も消えたし。良かったー。
けどどうせすぐ来るんだろうなぁ...誘拐犯どもの増援が...
誘拐団体員C:「いたぞ!あいつらをとっ捕まえろ!どうしても抵抗するのなら殺すことも厭わない!」
まじかまじか!?殺すことは厭わってよ!仮にもあたいは高そうな娘なんでしょ!?
誘拐団体(この表記は大量の誘拐団体員を表す):「うおーーー!!!!!」
しかも死ぬほどの大人数ー...一人で...もしヒマリちゃんが参加したとしても二人で倒しきれるような人数じゃないんだけど...そんな人数使う程あたいたちは高値で売れるのかなぁ。いやそうなんだろうね。なんか悪い気はしない。この人数で攻められるのは悪い気しかしないけど。
でもこれって...全員がめっちゃ密集してるし、一発で終わらせれる気がする。
アーケ:「ズンッ」
誘拐団体:「うわぁあっ!?」
誘拐団体員C:「どうした!なぜ皆して倒れた!」
よしよし、計画通り...じゃあ、ちょっと申し訳ないけど。
アーケ:「しっつれいしまーす」
誘拐団体:「ぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐ...フェイントかけんな」
誘拐団体員C:「お、お前!そんなことをして許されると思うのか!」
アーケ:「そんなこと...魔法で一気に倒してあんたらのメンツを破壊したことですか?」
誘拐団体員C:「違う!それで倒した後その生きてる団体員の上を普通に歩き、からかいまでしてることだ!」
アーケ:「じゃあ、別に倒すことは良いんだ」
誘拐団体員C:「ううっ...」
こいつって...面白...!!
誘拐団体員C:「と、とりあえず!そんなことをあの方が許すと思うなよ!確実に、ツケが回ってくるからな!ま、まずはもっと強いやつを連れてこよう!べ、別に逃げるわけじゃないからな!...本当だからな!」
あれは...まぁただ本当に応援を呼ぶ可能性が高そうだよね。
くーっ、流石にこれ以上はきついかもなー...だって、今回は確かにうまく倒せたけど、偶然、あのリーダー的なやつ以外が完全に集まってきたから一網打尽にできた。でも、それが次通用するかどうか...いやまぁあれが作戦的な隊形なら次もうまくいくと思うけどね。
しかも、あいつは『もっと強いやつ』と言った。ってことは、次は質より量ではなくて、量より質である可能性が高そうなのがちょっと恐怖ポイントだよね...しかもその強いやつプラス今の見たいな大量の敵ならもう確定の詰みだろうね。
まぁでも...そんなマイナスなことだけ考えても、意味ないよね。
アーケ:「ここからの出口を探しに行こう」
ヒマリ:「は、はい...」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そっから多分、10分くらいたったのかな。歩き回ったけど、というか歩き進んだけど、本当に出口らしきものがなかったね。もう絶望的だよぉ...
でも不幸中の幸いというか、追っ手に一人も会わなかったのは良かった。まぁその分一点に集中して、完全につぶそうとして来てるのかもしれないけど。でもやっぱそれで待ち伏せするとしたら...あたいならここの出口に配置するね。つまり、唯一の逃げ道にして決戦の場は出口...!なんかそれっぽく言ってはみたけど、結構困るよね。ほんとやめてほしい、実際にそうなら。
誘拐団体員C:「いつぁぁぁぁぁ!」
アーケ:「......あれ?出口で待ってるとかじゃないの...?」
誘拐団体員C:「そんな面倒くさいことするわけないだろう!どうせ来るまで長いだろ!もし待ってるとしてもすぐに動いて探し回っちまうな!」
うーん...たしかに出口待ちは困るって言ったけど、探し回ってもらうのは予期せぬタイミング過ぎて心の準備できなくてことさら困るなぁ。ほんっとやめてほしー。
誘拐団体員C:「そしてぇ!今回はさっきの戦いとは違い、量ではなく質に重点を置いた!出ろ!」
???:「ウィーン、ウィーン、ガシャン」
やばいでしょこれ...あたいの身長の二倍くらいありそうなんだけど...しかも横にも超長いし。
これ倒せるのかな...
誘拐団体員C:「我らが最強のロボット!その名も、キドナピングスペシャルウルトラメガゴンβ8!」
ロボットって何ぃ...てか何そのくそダサい名前...もうちょっといい名前あったって...メガゴンってなによメガゴンって。βとかかっこよくてつけただけだよねぇ。
誘拐団体員C:「行け、キドナピングスペシャルウルトラ......なんたら!」
名前忘れちゃってるじゃん。長すぎるから忘れちゃってるじゃん。
メガゴン:「パンチ、チャージ中。パンチ、チャージ中」
えマジで言ってる?パンチのためにチャージいるってマジ?いや確かにこの巨体はそうなのかもしれんけどさぁ。
いやいやいや、『我らが最強の』じゃないでしょ絶対。見掛け倒しじゃんか。
メガゴン:「パンチ、開始します」
...え?ここは...さっき通った道?でも向きがおかしい...しかもなんかシュッを使って速く移動してる時みたいに壁がきれいによくみえない...まさかこれ...感じない間にもうパンチ出されてる!?
アーケ:「いったぁっっっ!!!!!!」
痛みも出てきた...すごい...つまりパンチが速すぎて見えないし、痛みを超えるスピードで飛ばされるし...確かに最強なのも納得...
まって...次はヒマリちゃんを狙ってる!
なんとか守らないと...そうだ!あの巨体ってことは、重いってことだよねぇ...そしたら、この魔法も効果抜群なんじゃないの!?
アーケ:「ズンッ」
思ったより小さい声で出ちゃった...もうちょっと大きく、メガゴンに聞こえるくらいで...
アーケ:「ズンッ!」
ゴンッガララララララ
よしっ、成功!これで何とかなったはず...
メガゴン:「エンジン、フルスロットル」
え...ズンッをあの巨体で耐えて動き始めてる...なんていう強さなんよ...そしたらもうあたいは太刀打ちできないかもしれない。ごめん、ヒマリちゃん、ここまで来たのに助けれなかった...ごめん。
???:「ランダムウェザー!霰!ウィンディンで...霰バースト!」
メガゴン:「ガガ...」
え、待って、あの声ってまさか...
???:「霰のクリスマスプレゼントをどーぞ」
???:「フェアズンウォール!あの大きいやつも上から押し潰せば倒せるだろう」
やっぱり、プリック!
水造:「まつし...ゴホン。プリック、確かに上手く当てれたか、霰バーストは」
プリック:「はい。あの板と板の間にきれいに入れれました」
プリック:なんでこの世界にロボットなんているんだ...?この世界の技術とかその辺の発展的にまだ作られる時代ではないはず...
メガゴン:「ガ...ガガガ...エンジン、フルスロットル...準備完了、発進」
プリック:「まずいです!来ました!避けてください!」
寛三:「大丈夫じゃ。...ここじゃな。斬鉄」
プリック:すごい...落ち着いた感じ、いつも通りなのに、行動を見切り、刀を振るタイミングを合わせ、そしてあのロボットのすごいスピードを超える速さで切った...私にまねは到底無理そうだな
寛三:「しかと見ておったか、ポーピーク殿」
ポーク:「えぇ、もちろんちゃんと見ました!ここがこうで―」
うーん、でも良かった。一応あのキドナピングスペシャルウルトラ...なんとかっていうヘンテコな名前のやつは倒せた。でもこれで終わり、はい出てどうぞで済むのかな...おそらくだけどまだまだ兵はいると思うんだけど...まぁいないならそれでいいんだけどね。
でもどうしよう、プリックがすぐそばにいる...でも急に話しかけられるのは怖いよね...どうしよう...
誘拐団体員C:「クソ...やられただと...ダメだ!ここは逃げる!自爆スイッチを押してきてくれ!」
誘拐団体員A:「えぇ、こわいです...」
誘拐団体員C:「早くいけ!」
誘拐団体員A:「は、はい...」
誘拐団体員B:「おい、一緒に行くぜ。」
誘拐団体員A:「...!ありがとう」
誘拐団体員C:「それ以外のやつらは裏口から出ろ!」
やばいやばい、自爆スイッチはやばすぎる!
急いで逃げなきゃ!
アーケ:「逃げよう、ヒマリちゃん!」
ヒマリ:「...あれは...あ、ご、ごめん...わ、わかりました...」
バーンッ!
うわぁあ!?!?びっくりしたぁって、まーた吹っ飛んでるー!
プリック:「ウィンディン!」
あ、風が...え、この魔法ってプリックのものなはず...えー!プリックに助けられたー!何かお礼を...はっ!
アーケ:「えーっと、そこの皆さん、今は助けてくださりありがとうございました。お礼をさせてもらいたいので、今度どこかでお会いしませんか?それじゃあ、2月14日にでも、国内全魔法取締機関の柱の近くにでも(だって、クリスマスは準備がもう間に合わなさそうだし)」
プリック一行:「は、はい、わかりました」
よっしゃぁぁぁ!プリックとの会う約束取り付けちゃったー!すごい、よくやったよ、アーケプリル!偉いよ、アーケプリル!ヒマリちゃんも助けられたし、一件落着。
正直もう少し同じ空間に居たいけど、強欲になりすぎるのもよくないね。
アーケ:「それでは、そういうことで。よろしくお願いします」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アーケ:「そういえば、少し歩いてから言うのもなんだけど、家はどこ?」
ヒマリ:「...ホームレスで...」
アーケ:「ホームレス!?ならうち来なよ!」
ヒマリ:「あ、ありがとうございます...」
よし、これにてほんとに、一件落着かな。
クリスマス当日かイブなだけあって、雪も降っててそれっぽいね。まぁ...強いて言えばプリックがいないのが唯一の悲しみだよね。あの時帰んなければよかったー。
ナレーション:この時、実はアーケプリルは気づいていなかったのだ。クリスマスの日はもう、終わってしまっていることに...
キドナピングスペシャルウルトラメガゴンβ8っていう名前作るために10分は使った。故意にダサい名前作るのはむずいなぁ。
あ、あと三話構成のスピンオフだったけど、「序」「破」「急」全部見てくれた人、ありがとうございます。




