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【五章完結】気付いたら組長の娘に異世界転生していた冷遇お嬢。  作者: 三月べに@『執筆配信』Vtuberべに猫
【第陸章・】

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番外編・ハロウィン



雲雀家からの引っ越し後のハロウィンの日。




 雲雀家から脱出して数日後、ハロウィンである十月三十一日を迎えた。


「ハッピーハロウィン~!! 舞蝶ちゃんにお菓子とドレスを持ってきたよ!」


 朝からの来客は、お菓子の詰め合わせと紙袋を抱えている満面の笑みの風間徹だ。


 パンケーキの朝食を食べ終えた雲雀舞蝶は、キョトンとした顔で小首を傾げた。


「おはよう、徹くん。なんでドレス? 誕生日にドレスをもらったのに?」

「あれは誕生日会のドレスで、今日のはハロウィン用! 今日は仮装をする日です!」


 ドヤァ、と徹は決め顔で衣装を取り出す。


 それは黒を基調にした紫色のフリルをあしらうドレス。わざとジグザクと裂かれたデザインでゴシック系のドレスだ。黒の猫耳のカチューシャ付き。ドレスの後ろ部分には、黒の尻尾がぶら下がっている。


「今日も髪をくるくるしますか?」


 影本月斗がブラシを手にして、ルンルンした様子で尋ねた。

 舞蝶は少し考え込むように顎に手を添えると、コクリと頷く。


 そういうことで、舞蝶は仮装の準備を始めることにした。


 舞蝶の部屋で、着替え。それを手伝う氷室優と月斗。


 リビングで寛ぐ徹は、お菓子の詰め合わせを開けて、一つのチョコを取り出して食べた。


「あ、風間さん。またいらしてたんすか」


 そこにやってきたのは、隣の部屋の住人の藤堂海空。


「ハロウィンだからね」

「あー、お嬢に仮装させようって魂胆すか」


 すぐに察した藤堂は、呆れ半分に乾いた笑いを溢す。


「そういう藤堂だってお菓子持っているみたいじゃん」

「ハロウィンですからね。子どもにはお菓子をあげないと、悪戯されちゃうじゃないですかー」


 藤堂はへらへらと笑っては、持っているハロウィン限定のお菓子を見せた。


「舞蝶ちゃんの悪戯も、何してくれるのか気になるけれどねぇ」

「いや、俺の場合、多分可愛い悪戯じゃないんで、遠慮したいかな」


 デレデレした表情になる徹とは反対に、ハハハ、と笑っては遠い目をした藤堂。


「徹くん達は仮装しないの~?」


 舞蝶の部屋から、舞蝶の声が問いかけてきた。


「こんな歳の大人の仮装なんて痛いだけじゃないですか……」


 ボソッと、藤堂は独り言のように小さく呟く。


「吸血鬼もいるしねぇ~」と藤堂の呟きに賛同するように、徹も呟いた。


「舞蝶ちゃんだけ仮装して~」


 なんて徹は、部屋の向こうの舞蝶に返事をする。


「ええ~」と不満げな声を上げる舞蝶だったが、それ以上を言うことはなかった。


 しばらくして、部屋から出てきた舞蝶。


 小さな身体に、ダーク目な紫のフリルをあしらった黒のドレスに身を包み、誕生日会よりも細やかなカールをした黒髪を垂らす。そして頭に黒の猫耳カチューシャ、お尻部分に長い尻尾。


「ハッピーハロウィン! トリックオアトリート!」

「きゃわいい~!! 舞蝶ちゃん!! お菓子どうぞ!」


 ハロウィンのお決まりのセリフを口にする舞蝶を、黄色い悲鳴を上げて徹はスマホでカシャカシャと連写。


 一緒に部屋から出てきた優と月斗も、ちゃっかりスマホでカメラを構えている。


 徹からお菓子を受け取った舞蝶は、一つ飴を開けて口の中に放り込んだ。

 コロコロと転がして頬を膨らませる、愛らしい猫の仮装をした舞蝶を、徹達は激写。

 孫フィーバーのジジババにも劣らないお祭り騒ぎである。


「猫娘な仮装を選んだんですね、風間さん」


 月斗が何気なしに尋ねた。


「舞蝶ちゃんの名前にちなんで、背中に揚羽蝶の羽をつけたドレス姿もいいとは思ったけれど、猫は正義だからね」


 キリッとまたもや決め顔をする徹。


 お菓子の詰め合わせなので、何が入っているのかとガサゴソと確認する舞蝶の隣に片膝をついて、優は「全部を食べきってはいけませんよ?」と注意していた。


「優先生、トリックオアトリート!」


 ちょっと舌足らずな口調で、甘くおねだり。


「お菓子、用意していますよ。少しお待ちください」


 微笑んで頭を撫でると、優はお菓子を取りに向かった。そして持ってきたのは、色んな味が入ったチョコレートの詰め合わせ。


「あ、被っちゃった。俺もチョコなんですよ」


 それを見た月斗は、困ったように頭を掻いたが、冷蔵庫から箱を取り出す。


 生チョコが詰まった小さな箱だ。シンプルにラッピングされたそれを受け取った舞蝶はじっと見つめた。


「どうかしまたか? お嬢。他のものがよかったですか? アーモンドタルトと迷ったんですが、そっちがよかったですかね」


 舞蝶の反応に不安げに眉尻を下げる月斗。

 しゃがんだ月斗にフルフルと頭を振って見せた舞蝶は、にっこりと微笑む。


「トリックオアキッス!」

「!?!? ゲッホ!! ゴホッ!!」


 最早、そのセリフが悪戯。

 あまりの衝撃に喉を鳴らし損ねた吸血鬼の月斗は、盛大に咽せた。呼吸困難レベルに咳き込む。


「「アウトー!!!」」


 それはだめだと徹と藤堂は遅れて叫んだ。


 朝から賑やかなハロウィンの日だった。






ハッピーハロウィン!



まだ書き溜められていないべにです!

ゲーム配信三昧でした(自白)いや、ちょっとスランプもあって(言い訳)

来月は仕事に仕事、そして仕事ですが、隙を見て書き溜められるようにしますね。


今回は短めに番外編を書きました!

ハロウィンの前に舞蝶ちゃんの誕生日があった設定ですが、

何日かは正確には決めてないんですよね。

二回目の誕生日の時期が来たら決めようかな。


よかったらリアクションください!

ポイントもください! ブクマまください!

よろしくお願いいたします!

2025/10/31◎

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