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最悪の冬  作者: シットノ
1/5

多くの人を巻き込んで

この小説は私が初めて書いたものです。小説を書くということ自体慣れないことだったのですがサスペンスものとして書いてみました。好評であれば続編も書きたいと思っています。この主人公や周りの人がどのような結末へ向かっていくのか、ぜひ楽しみながら読んでみてください!

私の記憶に残っている中で、最悪の冬が訪れた。

5つの出来事によっておよそ3万5000人もの犠牲者が出た、あの冬が…。

社会人1年目の私は、会社に遅刻しないよう毎朝早くに起きて電車を使い出勤していた。家を出る時はお隣さん302号室の田中さんといつも顔を合わせていた。

田中さんは人当たりがよく、いつも私と会った時は「おはようございます」と挨拶をしてくれた。

そんなある日だった。11月の24日、冬と呼んでもいいのかきわどい時期に1つ目の出来事が起こったのだ。いつものように出勤しようとした朝のこと、隣の田中さんと会わなかったのだ。その日は体調が悪いのかなと思っていたが、後になって殺人犯としてテレビで報道されていたことに気がついた。遠足中だった園児と保育士をおよそ200名殺害したとされていた。このおよそとは、爆弾によって殺害したため跡形もなく消し飛んだことからおよそとつけられている。なぜ、この出来事が私にとって1つ目の最悪な出来事かというと、保育士だった私の妻「武田ミツヨ」がその爆発の中にいたからだ。

それから1週間も経たないうちに2つ目の最悪な出来事が起きた。名前が「服役者大量殺人事件」と言う。東京のとある服役所で、1人の女性によるものとみられている。その女性の名は「田中サチコ」と報道された。隣の田中さんであった。彼女は捕まった旦那の「田中ミツル」と心中をはかったのだ。田中サチコは自身の体に田中ミツルが使ったのと同じものと思われるK-336と言う爆弾をつけてその服役所に侵入し爆発したのだ。先程心中をはかったと言ったが心中をはかっただけで成功したとは言っていない。つまり、心中は失敗し田中ミツルが脱走したのだ。そして、私は捕まった。この事件に関与しているとみなされて…。

ここからは、連続して3つ目、4つ目の最悪な出来事が起きた。ちょうど年が変わる頃に、私は脱走した。いや、正しく言えば脱走させられたと言ったほうがいいだろう。捕まっていた私を何者かが逃したのだ。これが3つ目の出来事。名を「武田トシキ脱走事件」、そして4つ目の出来事「武田トシキバスジャック事件」を私は起こしてしまった。私を逃した人は私宛に手紙を寄越した。

武田トシキへ

私は君を警察の目の届かぬところへ逃がしてやりたい。だから、安全な逃げ道をここに記載する。言う通りにすれば必ず逃れられる。そして最終地点である青森に来てくれたのならば、その後の生活は保証する。

この手紙を信じて私はまず、彼の用意した道を辿って刑務所から脱出、そして(運転手を除いて)無人のバスをジャックした。それからというもの、すんなりと青森県に着いた。しかしそこに待っていたのはおよそ1万もの警官と陸軍の兵士だった。私はそこで気づいた。まんまと罠にはめられたんだと。最初から助ける気などないということを。刑務所から逃げたら罪がさらに増す、そうなれば私の元々の罪とあわせて死刑は免れない。その事を彼は知っていたのだ。いずれ死ぬ命、最後くらい抗ってやろうしゃないか、そんな気持ちで私は1万もの警官と陸軍の兵士と戦った。

――――

私は田中ミツル、今人を待っている。来るはずのない人を。もしここまでこれたとしたら、私は私自身の手で来てくれた彼を殺す。復讐だ。

――――

はぁはぁ、血が垂れていく。青森の白い雪の上に。私は行かなくてはならない。たとえはめられていようとも彼の元へ。きっと何かあるに違いない。そんな気持ちでようやく彼の元へ着いた時には、彼の姿はなかった。陸軍の残党が私のことを追ってきて言った。

「あんたはもう助からない。自分で作ったそのK-336と言う爆弾で自分を巻き込んで我々と一緒に爆発した。多くの人が亡くなったが、まだ生きている人もいる。大量殺人犯としてテレビやラジオやらで報道されるんだ!」彼の言っている言葉に耳を傾けることもせずに私は歩いた。あてもなく、ただただ雪の上に血を垂らしながら―――――

そして最後の5つの最悪な出来事が起きた。結論から言うと武田トシキと言う人物は死んだ。雪の上を歩いていたところ、車に轢かれたのだ。その時に彼の持っていたK-336と言う爆弾が爆発し一般人を巻き込んだのだ。

これまでの5つの出来事で死者は、1つ目の園児と保育士で200人、2つ目の「服役者大量殺人事件」で600人、そして3つ目、4つ目、5つ目で3万4200人が亡くなった。武田トシキの会社ではK-336と言う爆弾が作られていたことがテレビで報道された。それにより多くの人が命を落としたという事も…。

「速報です。3年前の武田トシキ事件で、武田トシキを逃したと思われる犯人を捕まえました。田中ミツル容疑者です。田中ミツル容疑者は園児と保育士、合わせて200人を殺害した罪で服役させられていましたかが、妻の田中サチコの心中未遂により脱走、その後武田トシキを脱走させ、青森まで来させて自らの手で殺す目的だったようです。田中ミツル容疑者は、妻のサチコと毎朝会っていて腹ただしかった。彼女は僕が見守ろなきゃいけないのにと供述しております。なお、亡くなっている田中サチコは、サイコパスだったのではないかとみられています。」

―――――――――

あの恐怖の冬からはや5年が経った。僕も父のようにはなりたくないなと思っている。

いかがでしたでしょうか?前書きで述べた通り初めて書いた小説です。私の作品は少なからず悪いところがあると思います。ですが、これから続編や別のジャンルのものも書いていけたらど思ってますので、応援よろしくお願いします!それじゃ次の作品まで(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪

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