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素人夢物語2

作者: 平和希望

 ポケットに入れてある携帯の着信が鳴っている。

取り出して画面を見てみると、栃木県某所のある病院からの着信だった。

病院「祖父の容態が急変してしまいまして、すぐ病院に来ていただけますか!?」

僕はそんなはずはない、何かのイタズラ電話だと自分に言い聞かせた。

だって祖父は現世で10年以上も前に亡くなられているのだから。そんな事は夢の中でさえ気づけた。

 病院からの電話も終わったと人段落つけてると、今度は親父からの着信が。

 親父「病院から連絡があって、おじちゃんの容態が急変したから来いって。」と病院からの言葉と全く同じだった。

 そんなに言われたならと急いでとある病院へ向かう事に。病院に車を止めると、親父も全くの同じタイミングで隣に車を止め出した。

 白のアウディ、黒のミニバンは現世でも同様だ。僕と親父は急いで病院の中に走っていき受付にて名乗る。

すると、すぐさま案内してもらう事に。僕たちはICUの部屋に連れてかれた。そこには確かに現世では亡くなられている祖父の姿が。完全に衰弱していてた。

 辺りを見渡すと、他にはお母さん、祖母、伯祖母が来ていたのだ。

 すると、僕はまた嘘だろうと、自分に言い聞かせた。そこに居る、伯祖母も現世にて亡くなられているはずなのだから。

 いろいろと不可解な事が交わって混乱していた。

 すると、祖父は個人個人に何かメッセージを伝えそうに最後に力を振り絞りこちらを向いていた。

 伯祖母、祖母、お母さん、親父、僕の順番でメッセージは伝えられた。他のメッセージは全く聞き取れなかったが、僕に対してのメッセージだけは良く聞き取れた。

 祖父「お誕生日おめでとう。」

 僕「お誕生日おめでとう?今日は誕生日なんかじゃないよ?」

祖父「いいんだ。俺が死んだ次の年から誕生日を祝ってやれなくてすまなかった。」と、伝えられた。

 僕「俺が死んだ次の年から?」って、また不思議に思い、まるで祖父本人も過去に亡くなられていることを知っているかの様だった。

 すると、祖父はまだ何か言いたそうに僕を見ている。直ぐにでも息を引き取りそうな感じがした。

 祖父「れいこ、結婚。れいこ、結婚」と連呼しながら静かに息を引き取って行った。

 そこでやっと目が覚めた。夢の中から現実に戻って来たのだ。


 起きてからも不可解な点が多すぎて、今回見た夢について1人で考えていた。今まで見た夢の中で、1つのストーリーに現に亡くなられたはずの人が2人も出てくる事は初めてだった。しかも祖父からのメッセージがどう言った意味があるのか、などなど。

 僕は、どうせ夢だ。と自分に言い聞かせあまり深く考えないようにしたのであった。

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