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エレクトロンマスターの悲哀

日々暮らす、堅実に確実に忠実に

ミスを犯さず、事故を起こさず、病気をせず

元請けとは波風を立てない


波乱万丈⁈


そんな言葉とは無縁な1人の男が漫画や小説のような世界に

突如飛ばされた。


男の運命や如何に?


それはいつもと同じ日々だった。


朝5時に家を出て、車を転がし6時半には事務所に着く。


鍵を懐から取り出し、冷え切った事務所のエアコンを入れる。


ポットのお湯を入れ替え、コンセントを繋ぐ。


パソコンが立ち上がれば、メールをチェックし元請けや会社からの指示に目を通す。

いつも通りの仕様変更。

いつも通りの納期短縮の催促。

いつも通りの出会い系サイトからの販促。


出会いがないわけではない。

元請けの事務所に行けば若くて華やかな事務員が今日も笑顔を向けてくる。

現場のアイドルだ。

会合で彼女が来ればみんな鼻の下を伸ばしお酒を勧める。

美味しそうに高いお酒を片っ端から開けていく酒豪。

酒好きでも良いフリーならば。

この現場が長い連中はみんな知っている。彼女が所長と懇ろであることを。


メールを確認しつつ、そんなことに思いを馳せると7時過ぎ。

今日も元気な職人親父がやってくる。


今日も元気?

おぅ、朝からビンビンよ!


なんて軽妙な挨拶を交わしつつ今日の段取りを相談していると

ぼちぼち若い衆が来る時間だ。


7時半、スピーカーからラジオ体操の曲が流れ朝礼開始


今日の作業内容報告

元請けから代わり映えのしないと安全講話


全体朝礼が捌ければ、チームにわかればTBM


足元確認ヨシ!

今日も1日ご安全に!


代わり映えのしない1日がはじまった。


そう思っていた。あの時までは・・・


初連載作品です。

書きだめもなし。さあ話は続いていくのか?!


なお職業描写は個人的な経験に基づいており

そんな訳ねえだろうって野暮なツッコミはなしでヨロシク

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