第8話 初心者講習 各種素材の調達及び採集
初心者講習4日目 各種素材の調達及び採集
何時も通りマリアさんと一緒に受付を済ませ、神都の西にある『神都の森』で常時依頼にもなっている【魔物素材の調達】と【薬草採取】の実地講習をする予定である。
「マリアさん この森はどの位の広さで、どんな魔物が生息していて どんな薬草が生えているのですか?」と俺達3人が異口同音に聞くと。
マリアさんは 「広さは約20kmの円形の森で 大神殿の効果により魔物強度100以下の魔物である『森スライム』・『森兎』・『森小鬼』・『森猪鬼』・『森鳥』・『森猫』・『森狐』・『森犬』・『森狼』・『森猿』・『森蛇』・『森鹿』・『森猪』・『森熊』など森と冠する多種多様な魔物が生息しており。
HPの回復やHPポーションの素材である『薬草』・MPの回復やMPポーションの素材である『魔力草』・下級の毒に対して回復効果のある『毒消し草』・気絶や睡眠に対して効果のある『気付け草』などが生えている。」
と説明してくれた。
そして 午前中は森の外周付近で気配感知と魔力感知スキルを使用して魔物を回避しながら 各種薬草の採取をする事になった。勿論 俺達は初心者講習の教本によって各種薬草の形・群生地が好む地形などを事前に講習によって教えてもらっていたが 基本的に日本の神界である高天原にある植物園の薬草類と同一の様だ。
裏技として神眼スキルの鑑定眼を発動させると、各種薬草の群生地が視界にあれば 群生地の上に薬草名が表示された。
もっとも今のステータスでは常時鑑定眼を発動していられる程のMPは無いのだが・・・。
俺達はパーティーを組んで 色々と薬草の事を小声で話し合いながら各種薬草の群生地に向い薬草の75%を根ごと採取したが、25%程残して置けば1週間(12日間)で群生地は回復するとの事だ。
ある程度の薬草採取を済ませ、ギルドカードの時計機能で正午(12時に)になった事を確認し 森の中の開けた場所に移動して気配感知と魔力感知スキルを使用して魔物が近くに居ない事を確認してから 冒険者の宿で作ってもらった昼食用の弁当を4人で食べた。
午後からは 俺達の冒険者強度でも倒す事の出来る『森スライム』・『森兎』・『森小鬼』を討伐する様だ。
そして 明日の解体講習用の『森猪鬼』と『森猪』をマリアさんが討伐するのを見学する予定だ。
俺達は気配感知と魔力感知スキルを使用して魔物を探しながら、森の外周付近に居る『森スライム』を武器や魔法を使って各自20匹以上を危なげ無く一撃で討伐して 冒険者ギルドから貸出してもらった『魔法袋』に収納した。
森の外周から1km程森の奥に進むと『森兎』の生息エリアになり、『森スライム』同様に 各自20匹以上危なげ無く討伐して『魔法袋』に収納していく。
更に2kmほど森の奥に進んで外周から3kmから『森小鬼』の生息エリアだそうだ、『森スライム』・『森兎』と比べると木の棒などを武器として使用してきて格段に強くなるとの事だが 身体強化や魔力強化を使用して各自20匹以上を危なげ無く討伐して『魔法袋』に収納した。
更に2kmほど森の奥に進んで外周から5kmから『森猪鬼』と『森猪』の生息エリアだそうだ。
元々見学の予定であったが マリアさんに護衛をしてもらいパーティーを組んで『森猪鬼』と『森猪』を1匹ずつ討伐して 『森猪鬼』と『森猪』共に5匹ずつ討伐して午後4時を過ぎたので冒険者ギルドに帰還した。
冒険者ギルドで各種素材を納品して4日目の初心者講習が終わり、冒険者の宿に戻り 4人で夕食を食べながら講習での反省会をした。