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星雲戦記バトラーライツ  作者: 朝霧彩矢
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第7話 王子(プリンス)





「草花の怒りで、シめてやるよ!」

そこにライツ04の姿が現れた。

「マキが四人目の戦士…?」

ライツ01は驚く。

「貴方も、ライツ01達と戦って!」

トリシャはライツ04に言う。

「…おうよ!よくわからねえけどぶっ飛ばしてやるよ」

ライツ04は兵士に攻撃を開始する。

バッ ビュッ ドンッ

「ぐはああぁ!」

ライツ04は確実に兵士にダメージを与えている。

ブシャアアッ!!

兵士の腕を引きちぎる。

「わあ…容赦ない」

ライツ01は唖然とする。それはライツ02もライツ03もだ。

「…おらよ!」

フシャア…

最後に腹を殴ると兵士は姿を転送されたように消された。

「はええな。見た目ぐろいのに弱いのかよ」

「今のはあっちのをさすがに同情するわ…」

ライツ01はライツ04の容赦のなさに驚く。マキが怖いって言われてるのはこういうところもあるんじゃないかと思う。

「おー、意外とやるじゃないか」

「!?」

聞き慣れない男の声がした。

鋼鉄のような皮膚に銀眼で頭部はカメレオンのような容姿、軍服を着用して地球人から見れば明らかに宇宙の生物だとわかる姿、リチュオルがそこにいた。

「な、なんだあんた…」

ライツ02はリチュオルを見る。兵士とは違うものを感じているのだ。

「全く、兵士は地球人から聞き込みもろくに出来ないのか。だから生物兵器は嫌いなんだ」

リチュオルは先程ライツ04が撃退した兵士に文句をこぼす。

「やっぱり俺が出ないと駄目だな」

リチュオルは剣を出して四人に斬りかかる。その動きは風のように速く素早い。

ズバンッ! ズババッ!!

「うああああ!!」

「あっ…」

四人は斬られダメージを負う。

「お前か、オルヴィ・テラ文明の連中は」

「…お前は、ゼテオブルーメの連中なのか??」

ライツ01は口を開く。

「ああ、俺達はあるものを探している」

「あるもの?」

リチュオルは剣先をライツ01に向ける。

「…『回路維持元装置』はどこだ?」

「え?」

回路維持元装置。初めて聞く言葉で四人はなんなのかわからない。

「はぁ?知らないのか?じゃあ、もうひとつ質問。『王子(プリンス)』はどこだ?」

「両方とも知らないよ。何の話をしているんだ?」

ライツ01が答える。

「ふうん、どうやらとぼけたり芝居してるわけじゃないようだな」

リチュオルは呆れた顔になる。

「まあ教えないならいい。お前が言わないなら自力で探すさ」

リチュオルはテレポートで姿を消した。

「…アイツなんだったんだ?兵士より強かったが」

ライツ02はそう言いながら変身解除しセイラの姿に戻る。他の三人も変身を解きいつもの姿になる。

「ゼテオブルーメの幹部、リチュオルよ。あいつらやっぱり回路維持元装置を探していたわ」

人間姿のトリシャが四人に近付く。

「さっきアイツが言ってた?ナントカ装置ってなんだ?」

「回路維持元装置」

晴彦の発言を豪が訂正する。

トリシャは説明を始める。

回路維持元装置。オルヴィ・テラ文明の科学を象徴する装置。登録された人物の意図に従って雨を降らせたり草木が生える土を作り出したり、生物を作り出すことや甦らせる以外ならなんでも産み出せる。

「奴らは何故それを狙っているんだ?」

セイラが訊く。

「…ていうか、四人とも落ち着いているのね」

トリシャは内心、装置のことを話せば衝撃を受けると思ったが違った。

「あんまイメージできねえんだよ。オレなんか今日いきなり変身して闘って一番意味わからねえよ」

マキトが正論を吐き右腕のブレスを見る。

「あ、マキくんごめん…」

トリシャは謝る。

「で、プリンスって誰のこと?今どこにいるんだ?」

晴彦が本題に戻す。トリシャは暗い顔になる。

「…今はまだ捜索中。回路維持元装置が見つかれば見つかるはず」

トリシャは下を向く。

「どうしたんだトリシャ?」

「いや…プリンスを早く見つけなきゃってちょっと…」

「?」



 ※


 「…」

晴彦達四人とトリシャの会話をビルとビルの隙間から一人の男が覗いていた。彼の名はシャドーバトラー。その正体はまだ誰も知らない。




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