第9話 ひとやすみ
「ミラージュガイか…」
シャドーバトラーは剣を納める。
「君はゼテオの手先なのか?」
「違う。連中と俺は関係ねえ。俺が探しているのはただひとつ…」
ミラージュガイは自分の目的をシャドーバトラーに告げた。
「回路維持元装置。あれがどうしても必要でな」
「やっぱりか」
「お前は何者だ?さっきからやけに無礼だが」
「俺は…」
シャドーバトラーは少し下がる。
「王子を守る者って覚えておいて!」
シャドーバトラーは瞬時に姿を消した。
「!?」
それをみたミラージュガイは辺りを見回す。
「…逃げられたか。失礼な奴」
※
「豪、ちょっとあれやって」
「あれ?」
「俺が今何考えているか当ててみて」
翌日の常町軒。ラーメンを食べながら豪に晴彦はひとつ問う。
「昨日のこの店の状況を当てろ!」
「…」
豪は中田を見つめる。
「…んと、お客さんは30人くらい来てて一番売れたのは醤油ラーメンと二番目は唐揚げ…あ、おじさんは薄着の女客ガン見してた!」
「おおおう!!」
中田は調理しながら動揺する。全て本当にあった昨日の出来事なのだった。
「全部一致してる…」
「す、すげえやっぱり!!」
豪の能力がどのようなものか晴彦は時々試している。
「やっぱり豪すげえや」
「…嫌じゃないのか?」
「何が?」
「僕は人の過去を読んだり邪気を感じたり出来るから昔はよく気持ち悪がられたんだが晴彦達は平気なのか?」
「別に?昨日の話する手間無くて楽だけど」
「!?」
豪は晴彦の発言に驚く。
「ちょっと思い詰め過ぎだって。もしなんか能力の件で意地悪されたら俺とマキがぶっ飛ばしてやるよ」
あははと笑い飛ばす。豪も釣られて笑う。
「…ふ、暴力はやめろよ。僕は弁護士とかに依頼して栽培と法律で社会的に殴るのがいいと思う」
「おうカッコいい!」
晴彦と豪が本当に他愛のない話をしているうちにも世界は続いている。
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