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魔神後継者の逃亡?生活  作者: 彩色メイ
第一章 異世界召喚編
4/7

4話 訓練

数検やなんやらで投稿が遅くなりました!すみません!

では、4話どぞ!

目が覚めた俺は即自分のステータスを確認した。


【名前】 コウ・ササクラ

【年齢】 17歳 【性別】 男

【天職】 ーー

【能力】

Lv 1

HP 100

MP 7000

ATK 100

DEF 100

STR 100

AGI 100

【スキル】

解除魔法アンロックマジック


「はぁ、やっぱ戻ってるか」


戻っていることに落ち込みながらも顔を洗い服を整えて扉を開けた。


すると扉の前に未来みきがいた。


「煌君おはよー!よく寝れた?」

「あぁ、おはよう」

「どうしたんだこんなところまで」

「いやぁ、昨日煌君体調悪そうだったからみに来ちゃった。それに煌君今日の予定しらないでしょ。だから迎えに来たの」

「そうか。ありがとな」


煌は自然に未来の頭に手が行き撫でていた。


「えへへ」

「それで今日の予定ってなんだ?」

「あ、えーとね今日は王様に挨拶するのと訓練だよ」

「召喚されて2日で訓練かよ」


つーか勇者育てなくても王様レベル100越してんだから戦えばいいじゃねーかよ。

煌が心の中で悪態をついていると未来が手を握り歩き始めた。


「ほら、行くよ」

「ちょ、はぁ、わかったよ」


王宮の中を未来に手を握られながら歩くこと数分、王様がいるという部屋に着いた。

そこには煌と未来以外の生徒は集まっていたようで視線が一気に2人の元に向いた。そして周りが突然騒がしくなった。


「みんなどうしたんだ?」

「どうかしたのかな?」


みんな俺らの手元を見ているような……。

手元に目をやってみる。未来が俺の手を握っているな。うん、そういうことか。


「未来、もう手を離してくれないか?」

「ふぇ?」


未来か素っ頓狂な声を出したが直ぐに理解したようで顔を真っ赤にしながら手を離した。


「ご、ごめん」

「いや、別にいいんだが……。それより行くぞ」

「あ、うん」


煌と未来が皆のもとに着くと国王の話が始まった。


ーーーーーーーーーー


「うーん!終わったぁ」


煌は伸びをしながら闘技場に向かった。


何故闘技場かというとこれから訓練だからだ。はぁ、訓練とか憂鬱だ。つーかあの国王喋りすぎだろ。1時間弱話してたぞ。ん?内容?なんかエルミス王女が言ってるのとほとんど同じような感じだったな。この国を守ってくれとかなんとか。あんた強いんだから守らなくても大丈夫だろと思ったのは秘密だ。


そんなことを思っていると闘技場についた。


「よし!全員揃ったな。それでは訓練を開始する!今日から勇者の育成をすることになったグロウスだ!勇者だからと言って容赦はしないから覚悟しろ!前衛組、後衛組に分かれて訓練をする。それぞれ教官がいるから各自ステータスをみて自分が前衛か後衛か判断して訓練を開始しろ!前衛組は俺のところに来い!以上だ!」


この世界の人って長く話すのが好きなのだろうか?まぁいいや。ん?待てよいまのステータスだと俺はどっちだ?うーん、魔力が多いから後衛でいいや。



「後衛組はこれで全員だな。私はこの国の宮廷魔導師のフューチェだ」


後衛組の教官は一言で表すとめちゃくちゃ美人だ。肩まで延びている銀髪にキリッとした目つき、耳が尖ってるからエルフかな?優しい人だといいな〜。


「お前ら勇者は戦いとは殆ど無縁の世界から来たと聞いているがそちらの世界の常識はこっちの世界では通じないと思え!前置きはこれ位にしてこれから魔法の訓練をしてもらう。2人一組になり訓練を開始しろ」


全然優しくなかった……。2人一組とかぼっちの俺に対しての虐めですか?もう訓練とか嫌になって来た。もう戻ろう。


煌が訓練場から立ち去ろうとしたとき、前衛組の3人がニヤニヤしながら近付いて来た。その3人は地球でも煌に絡んできた奴らだった。


「よう、ぼっち。なんだサボリか?」


3人の中でリーダーっぽい奴が言った。


「しょうがねぇから俺らが稽古付けてやるよ」


そして3人は訓練用の剣を持ち煌に向かってきた。それは稽古とは程遠い唯のリンチだった。


まず始めに3人のリーダーのような奴が煌の足に振り下ろした。次に腹、顔の順番に他の2人も剣を振り下ろす。


「ぐぁっ!?」

「なんだこいつ、超弱ぇじゃん。おいおいこんなんで勇者とか言えんのかよぉ」


全く疲れた様子を見せず剣を振り下ろし続ける3人に対して煌は痛みで意識が朦朧もうろうとしていた。


そしてもう良いやと思い意識を手放そうとしたがそれは叶わなかった。


「何寝ようとしてんだよ!」


何故なら腹を思いっきり蹴り上げられたからだ。

勇者として召喚され異常なステータスを持つ者の蹴りを一般人以下の者がくらったら一溜まりもないだろう。そんな一撃をくらった煌は尋常じゃない痛みと衝撃で意識が覚醒し、また殴られ始めた。


「ちょっと貴方達!何してるの!」


そこで幼馴染の未来が大声をあげて駆け寄って来た。


「煌くん大丈夫?いま直してあげるから。『ハイヒール』」

「ありがとう、未来」


お礼を言うと未来は3人組の方を向き先程の質問をした。

すると3人組のリーダー?がニタニタしながら答えた。


「こいつが1人でさみしそうにしていたから稽古をつけてやったんだよ」

「稽古でこんなにボロボロになるわけないでしょ!いくら煌くんが"友達がいなく"て皆より"力がない"からってこんなにする必要ないじゃない!」


あれ?なんでだろう。目から水が溢れて来るよ。


それを聞いた3人組は煌に同情したような目を向けた。


おい!その目をやめろ!余計悲しくなるだろ!


これ以上何か言うと煌がヤバイと感じた(主に精神)のか気を遣い退散していった。


さっきまでリンチしていた奴にに気を遣われるとか……。


煌はまた悲しくなっていた。


「それじゃ俺は図書室にでも行くよ。此処にいると皆の訓練の邪魔になるだろうし。治してくれてありがとな」


そう言って未来の頭を撫でた。


「えへへ。煌くんならいつでも治してあげるからね!」

「おう、それじゃ俺は行くよ。訓練頑張れ」

「うん!」


そして煌は図書室へ向かい独学で勉強を始めた。


こうして訓練は終了し、異世界の2日目も終了した。

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